中古物件、ご購入後ご入居前の全体ハウスクリーニング。今回は、お住まい中のハウスクリーニング(在宅)の現場では味わえない、空き室クリーニング特有のダイナミックな様子をご覧いただきます。
空き室マンションの窓。ぽっかり開いた窓から見えるのは、玄関ポーチです。
…あれ?ガラスも網戸も無い?枠だけ?窓から外を覗いてみましょう。
面格子が取り外されています(!)。窓のサッシにご注目。窓枠が重なる中央あたりのサッシの溝って、窓掃除をしても届きませんね!水や洗剤で濡らしてほじくって洗った後、しばらくするとジワジワ〜と汚れが中央から滲んで戻ってくること、よくあるかと思います。ガラスと網戸を外してみると、こんなふうに汚れが溜まって積もっていることがよく分かります。まずは、上下左右のぐるり、サッシ枠をしっかり洗い流します。
取り外された窓ガラス、網戸、面格子は、ベランダへ移動。他の部屋の窓も同様に運ばれて、大集合しています。
水は、洗濯機用の水栓、もしくはキッチンの蛇口からホースを繋いで確保します。居室を横断することになりますので、この方法も空き室クリーニング独特の方法だと思います。
ガラス窓をご自身で外されたことがある方は、あまりいらっしゃらないかと思うのですが、持ってみると、とても重いです。男性が抱えて、ヨッヨッと足早に運ぶ感じです。重く、サッシの角は尖っているので、床に落としたり、人や物にぶつけて転んだりすれば、即、大惨事。手馴れた業者しかいない部屋であっても、声を掛けながら安全を確保。そういうわけで、この方法は、お部屋の中に何も無い「空き室」、かつ「人力で抱えられる重量の窓」という状況でなければ、致しません。
一枚一枚、洗剤とブラシと布を使って、丹念に洗っていきます。もちろん外さずに窓を拭く方法もありますが、このように丸洗いした方が圧倒的に早く、美しくすることができます。排気ガスや煙草のヤニなど油性の汚れが窓やサッシ全体に付着している場合、特に有効といえます。
全ての窓枠を洗浄し、窓ガラスと網戸を洗い終えたら、手分けして各部屋に戻します。皆さんは、外した窓を、調整したりロック掛けたりして元通りに戻すことができますか?あんまり知られていないスキルですが、ハウスクリーニング業者は窓の構造を知っています。
窓を戻したら、続いてベランダをクリーニング。この現場はマンションなので、パーテーションの真下にタオルを敷いてダムをこさえて水を堰き止め、隣ベランダへの汚水流出を防いでいます。ベランダの面だけではなく、排水溝(グルーチング)と、排水口のゴミも取り除き、洗浄します。
取り付け完了。元通り、面格子つきの腰窓に戻りました。面格子の細い棒や角々に詰まった汚れって、拭き掃除ではなかなか取れなくてイライラするものです。今回は、外して洗っているので、スッキリです。
洗浄後のベランダ。ベランダに備え付けられた手洗いボウル、リビングのハイサッシも、続けてクリーニング。ダイナミックに手際よく動いていますが、窓数が多いため時間を要し、日が暮れてきました。写真が暗いです、すみません。でも、土砂のような粉っぽい汚れや真っ黒まだらの汚れが、スッキリしましたでしょう。
角部屋の場合、窓数が多くなって作業量が増しますから、そのぶん料金が少し割高になります。そのため、ウォッシュテックでは、平米数と併せ、間取り図(見取り図)をお送り頂いてから、詳細な料金をご案内させて頂いております。窓は、このように寒くて危なくて手間が掛かる体力勝負の仕事ですので、お手数をお掛けして申し訳ございませんが、何卒ご了承ください。