横浜市青葉区の戸建にて、浴室クリーニング。
壁面の陶製タイルが、びっちり水垢で曇り、光沢が失せて、くすんでいます。
全体に白くなって、触るとサラサラと粉っぽく、マットな質感。よく見ると、輪っかが幾重にも重なって、ブツブツしています。市販の浴室用洗剤でも、落ちない、棕櫚のタワシで擦ってみても、まったくビクともしない!と、悩まれていました。
もうちょっと寄って写してみます。水垢の固さ、ウロコのようなガビガビ感、伝わりますでしょうか。
陶製タイルは、お茶碗などの食器と同じく、表面にガラス質の釉薬(うわぐすり)を焼き付けてコーティングされています。
同じ陶器でも、トイレの便器に施されている釉薬は、毎日のハードな使用に耐えうるよう、わりかしタフに出来ているのですが、壁面のタイルに使用されている釉薬は、色合いなどデザイン性を重視することから、繊細なことも多いです。
石のように固い水垢が付着しているからといって、おりゃー!と、ゴリゴリ擦ってしまうと、たいへん危険です。いったん付けられた傷や酸性の洗剤で溶けた跡は、ハウスクリーニングの範疇では、完全に治すことができません。ですから、ご自身でのお掃除で何とかされようとせず、「ご家庭で落とせない」汚れ専用の機器や洗剤を、的確に駆使してきた私どもに、お早めにお任せ頂く方が、安心ではないでしょうか。
水垢クリーニング後の浴室の壁。用心深く丁寧に、根気強く、磨いて磨いて、陶製タイルのニュートラルな状態に戻りました。壁って、広いし垂直だし、疲れるー!
ウォッシュテックでは、タイルの壁の水垢除去に対しては、材料の実費だけ頂戴しています。「えっ…そこまで頑張るのに、そんな値段で…もう、そんなとこで良いですよ、じゅうぶんキレイですから…」。社長の作業を実際にご覧になったお客様から、そんなふうなお声を頂くこともしばしばです。
タイルが、ツルツル!クリーニング前には全く映り込んでいなかった窓が、クリアに見えます。鍵の位置まで見えるほどシャープ!
今までは色がボヤけていましたが、アイボリー、ピンク、グレー…と繊細なモザイク模様が際立ちます。
目地とタイルの境目が埋まって曖昧だったのに、洗浄後は、質感の違いが鮮明です。タイルの隅の傾斜が明るく光って、四角いタイルが浮き出ているよう。陶製タイルの持ち味であるゴージャス&清潔感が、素敵ですね!
指で触ると、キュキュップルンと、瑞々しいです。今までは、カッサカサだったのにー!張りが出て、若返ったみたいです。
こちらは、浴室全体の写真です。浴槽も、壁面と同様にビッチリ白い水垢が覆って、パサパサとくすんで曇っていましたが、艶やかに、滑らかに、戻りました。
築年数が経った浴室でも、周期的に丁寧なケアを施せば、「わぁ〜、君って、素敵なお風呂だったんだね」と、何度も惚れ直すことが出来るかと思います。
浴室のリフォームは、ビックリなくらいに高額です。今そなわっているバスルームとは、なるべく長くラブラブに暮らしたいものですね。