横浜市青葉区の戸建、キッチンクリーニング。「自分なりにお掃除を頑張ってきました。でも、実はこんなに汚れていたなんて」と、お客様が驚かれた換気扇の油汚れ。こびり付いてガムのように固くべたつく油汚れを溶かした、その続き。
こちらは、油汚れを取り去った後の、シロッコファン(換気扇)が収まっているケース。…ん?この赤茶色のシミのようなのは、何?
※奥の角の部分が焦げ茶色に写ってますが、水分がまだ乾いておらずウェットな状態のため、赤い箇所が濃い色に見えてます。
指先で、赤茶色の部分を触ってみると、ちょっと分かりづらいのですが、白い手術用ゴム手袋が、うっすら赤く粉っぽい感じに染まりました。油っぽいベタベタ感は全くありませんが、細かな凹凸を指先に感じます。写真の一部を切り抜いて、ズームしてみます。
錆び!これは、油汚れではありません。もちろん、換気扇クリーニングによって瞬間的に生成されたサビでもありません。鉄に出る赤錆が、なんでこんなところに?
以前、「油汚れでステンレスに穴が開く」実例をご紹介いたしましたが、こちらの換気扇ケースも同様。ベットリと分厚く油汚れが数年以上ずっと覆っていたため、金属を腐食させてしまった例です。あまり意識されていませんが、酸化した油汚れは「酸性」ですので、長期に亘り付着している場合、金属を錆びさせ、弱くしてしまいます。
この換気扇の場合、表面が赤茶色に錆びている段階ですので、まだ穴が開くほどではありませんが、酸化した油が今後も長い期間にわたって付着するようならば、腐食が進む可能性もあり、少し心配です。
リフォーム(交換)工事をするにしても、結構な金額。売却か、建て替えか、大規模改修か…将来の方針がはっきりしない場合など、費用対効果が掴みにくく、悩ましい!部品だけを交換するにしても10年以上前の製品ゆえ既に出回っていない可能性大です。そういうことから、2年に1度ほどのペースで、換気扇クリーニングをされつつ、状況を確認させて頂くことをご提案いたしました。
「汚れが住まいを破壊する」というと怖がらせ過ぎかもしれませんが、こういう状況は、現場では、けっこうよく見ます。キッチンの油汚れ、侮る無かれ!です。