ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介
ハイキング・お掃除、トレッキング・ハウスクリーニング
「やっぱりハウスクリーニングを頼むと、私の掃除とは全然違いますね!」と仰るお客様が多いです。
ありがとうございます、ご満足いただけて嬉しいです。私たちは、毎日そのことばっかり考えて生きてますから!ご覧ください、この道具とこの洗剤の量...これを全て使うのですから!と、足元を指差しますと、「ですよねー。とても自分でできるものじゃない」と、皆様うなづかれます。
ご自身で日常的に掃除される際に使われる、ドラッグストア、ホームセンター、通販などで入手できる市販の洗剤は、最近1ヶ月までに付着した汚れを除去する能力しか備わっていません。そのように設計されているのです。
広く入手しやすい洗剤は、誰にでもリスク無く扱えるよう、原液のまま、もしくはせいぜい50倍までの希釈で使用します。もとから薄まっているんです。売値の設定が低価格なので、宣伝費や流通に至るまでのコストをさっぴけば、その洗剤の原価は、べらぼうに安くあらねばなりません。ですから成分的に旧式で、大量生産大量販売を重視した製品がほとんどです。旧式ということでは、重曹やお酢、石鹸を使ったエコクリーニングも同様です。
付着して1ヶ月までの「薄い・浅い・軽症の汚れ」であれば、市販の洗剤や重曹を使った掃除でじゅうぶん取れると思います。でも、それ以上の汚れとなると、ホントのところ、思うようにはならないかと思います。
道具はどうでしょう。例えば皆さんは、トイレ掃除にどのような道具を使われますか。トイレブラシと、流せるクイックルと...そのくらいではありませんか。ウォッシュテックの装備は、ブラシ4本、便器を磨き上げるためのパッドが6種類、そして多量の拭き布、その他ノミや刷毛...。これが標準的1ユニットとして、トイレクリーニング専用ツールボックスに収まっています。
お掃除の作業に掛ける時間はいかがですか。例えば、一般的な「お風呂掃除」は、張り切っても2〜3時間くらいではありませんか。排水口や排気口髪の毛やホコリをほじくって、洗剤で一通り洗って、その後「もう、これ以上やっても変わらない」という到達点が、すぐに来ます。「あー疲れた、体力の限界」までが大体2〜3時間程度かと思います。
お風呂のお掃除は、入り組んで隠れた場所など特に1ヶ月以上放置されている汚れが多く、一般の方が入手できる洗剤や道具では、ほぼ取りきれないというのが現状です。たいして落ちない洗剤と、少ない道具しか持っていなければ、「これ以上、何を掃除するんだ...」という限界は早いです。
比較して、ウォッシュテックの浴室クリーニングは、お納めまでに4〜6時間掛かります。装備のスペックを全て出し切って、手際よく作業を積んでいくと、必ず清潔で快適な状況に達しますが、相応の時間が必要です。
ですから、お問い合わせ時に作業時間を聞かれて「えっ...そんな長い時間、何をやるんですか?」と訊ねられる方も多いです。ご自身でされるお掃除と比較していらっしゃるからです。
と、そこで考え付いたのですが!「ご自身でされるお掃除」と、「ウォッシュテックのしているハウスクリーニング」の違いは、「ハイキング」と「トレッキング」に近いと思います。
ハイキングは、ご家族どなたにでも楽しめます。そんなに険しくない目的地に、お弁当持って出かける感じ。日和の良い朝に思いついて出かけて、夕食までに帰宅する、たいてい日帰りです。
対してトレッキングは、天候や地形を見誤れば、事故の危険が高まり、もしかすると亡くなってしまうこともあります。リスクを下げつつ計画を完遂するには、準備を緻密に、装備を十分に持たねばなりません。命綱や濡れた岩場でもグリップできるシューズは、スーパーやホームセンターには売ってません。ハイキング用品よりも、扱いが難しく、機能性が高く、値段も高いはず。ふだんから体力や体調を意識しなければならないでしょう。ハイキングに比べると、「そのことばかり考えている」暮らしになりそうです。
趣味・嗜好として、どちらが優れているか、どちらがスゴいか、ということではありません。どちらも面白くて楽しいことです。ただ、「ハイキング」と同じ装備を持って、同じ気持ちで、「トレッキング」に行くことはできないです。いくら体力があったって、ハイキングのテクニックがあったって、行程を何日掛けたって、トレッキングの目的地には辿り着けません。もし思い違いで「行ける行ける、何とかなるよ。自信ある」という考えで臨めば、とても危険です。
私どもも同じです。「一般の方がされるお掃除よりも、私のハウスクリーニングの方が、凄い、素晴らしい、優れている」とは考えていません。そもそも装備や準備へ向ける取り組みが異なるので、違うスポーツ(←?)なのかな、と思います。所有している洗剤の種類や量、機器のマニアックさを見て、いわゆる「お掃除」と同列に考えようとすると、ものすごく違和感があります。お客様がもし「こんなことくらい、自分にも出来るよ!」と仰るならば、お引止めします。もちろん、私どもの仕事がなくなることを恐れて、ではありません。危なくて高く付くからです。
日ごろは「ウォーキング」なお掃除をされて、たまの休日などには「ハイキング」なお掃除をされて、それ以上にエキサイティングなお掃除をされたいのだったら、そこはご自身では難しい範疇ですから、ウォッシュテックのハウスクリーニングをお呼びください。私たちが、お客様を背中におぶって素敵な「トレッキング」にお連れ致しますよ。必ず、ご自身だけのお力では見られない、キレイな景色をご覧いただきますよ。
2010年12月27日
竹べら
私の腰袋(腰に付ける清掃道具をしまう袋)に入っている道具の一つ、「竹べら」。
何ということは無い「竹」の「ヘラ」。しかしコレ、とても働きものです。細かなスリットを、拭き布をくるんで沿わすように動かして拭いたり、石や卵の殻のようになって蛇口の先に固着した水垢を弾き飛ばすようにして取ったり。ふとした時に「おー、これは便利だなぁ。無いと困ったろうなぁ」と思える、頼りにしている道具です。
竹には絶妙な弾力というか粘りがあって、金属や樹脂よりも当たりが柔らかいです。それでいて丈夫。短くなるまで使えるし、天然素材で燃やせるし、ecoよね。
私は業務用清掃用品店で買ってますが、ホームセンターやDIYショップでは、「壁紙」「障子」道具が並ぶ「内装コーナー」に、安価なものが売られていますので、一本持ってお試しいただくのも良いかもしれません。なんなら、お子様が粘土遊びに使われる「粘土べら」でも、けっこうイケそうです。
しかし現場でハードに使っているうちに、だんだん先から減って使いにくくなってきます。私の竹べらは、社長がナイスな角度や薄さにメンテナンスしてくれます。
あれ、作業車にも砥石、積んでたっけ…?(←うちに帰ると、お道具お手入れ用に幾つか常備してます)
竹べらに関しては、「そこいら」で砥いで調整できるようです。石器時代か!(笑)。
2010年12月24日
食物を洗う
「おかみの小部屋:別館」にもツブ貝について書いたのですが、このところ「ツブ貝」フィーバー。行きつけの魚屋さんで、まとめてゲット(←ディスカウントしてくださるのですよ)してきます。
社長が、ハンマーでブッ叩いて殻を割り、毒のある部分を除いて、洗って、削いで、きれいな刺身にしてくれます。
以前、塩水や水洗いだけでは心もとないと思える食材(山椒の実や二枚貝)をバイオクリーン「ディッシュウォッシュ」で洗うという記事を書きましたが、ツブ貝調理においても、大活躍しています。
つぶ貝は、身のニュルニュルが極めて強く、塩水でなく粗塩をもみこむようにして洗います。それでもなお何となくゴミっぽい細かな汚れが気になる...。そこで、ダメ押しで、ディッシュウォッシュを少し入れたお水で振り洗い。
ふんわり洗ってるだけなのに、取れてる、取れてる。流水だけだと、本体にくっついて離れてくれなかった汚れが、すばやく浮いてきてます。
再度すすぎ洗いをして、お皿に並べて、頂きます。生臭くなくて、ヌルヌルっぽい食感もなく、とてもおいしいのであります。社長、お疲れのところ、毎回、面倒な巻貝を捌いてくれてありがとう!
刺身にしきれなかったツブ貝は、殻ごと塩茹でにして、楊枝でほじくりながら頂くのですが、その場合も、殻の汚れた部分をディッシュウォッシュとブラシで擦り、全体に振り洗ってから茹でてます。熱いうちに茹で汁と共に大き目の瓶に入れて冷蔵保存。ちょっと面倒なのですが、こうしておくと、通常の洗い方よりも、美味しさが長持ちするように思います。翌日、翌々日の酒の肴にできるので、頑張る(笑)。茹で汁も澄んでいるので、麺類や鍋物のベースに。ごっつあんです!
2010年12月22日
カーペットクリーニング、作業中/2
横浜市都筑区の戸建、中古物件ご購入後、ご入居前に行ったカーペットクリーニング。作業過程をご紹介した続きです。
カーペットクリーニング前。
なんとなく毛が一体化しており、扉の下と、収納の中に置かれていた物の跡が黒く目立ちます。
全体に、どんよりと黒ずんでいます。触るとベタベタしつつもゴワゴワと固い肌触りです。
カーペットクリーニング後。
毛が一本一本くっきりして、黒い汚れが見えなくなりました。
カーペットの継ぎ目と、中身が詰まった本棚を置いていた跡の凹みは残っていますが、全体の黒ずみが薄くなり、元々のベージュ色が鮮やかになりました。
作業が終了し、お客様にお引渡し。ご覧になったお客様の第一声は、「色が濃くなりましたね!驚きました」。
カーペットから回収された汚水は、不透明な濃い〜グレーでしたから、色合いにマスクが掛かったようになって、ボンヤリとしていたのかもしれません。
カーペットを洗浄すると「色が抜ける」みたいに思われる方もいらっしゃるかと思うのですが、床の汚れは、たいてい不透明で黒っぽいですから、汚れがきちんと回収できているカーペットクリーニングならば、むしろ色柄が鮮明になるのが通常です。染料ごと剥ぎ取ってしまうカーペットクリーニングだとすれば、洗剤のチョイスや施工方法が間違っています。
お引渡し時、習慣的にスリッパを履かれたお客様に、お履物を脱がれるように申し出てみました。
「わ、ふんわりしている!こんなに毛足が短い絨毯なのに、足の裏に毛の感触がありますね!こりゃあ気持ちいい…今まで、すごく汚れていたんですねえ…汚れがなくなると、こうなるんですね…これで、安心して素足で過ごせます」と、嬉しいお言葉。
ウォッシュテックで採用しているカーペットクリーニングは、「汚れの回収効率は最大、仕上がりまでの待ち時間は最小」が持ち味。ご確認時に素足で立たれても、しんなり湿っていて、色も濡れててよく分からない、ということはございません。
「洗い立て」の気持ちよさを、ご自身の足の裏でお確かめいただきたいのです!
2010年12月20日
カーペットクリーニング、作業中/1
横浜市都筑区の中古住宅ご購入後ご入居前の清掃の一環として、カーペットクリーニングを承りました。今回は、とても毛足が短いカーペットです。
いつものように、カーペット全体に洗浄液を噴霧し、シミが目立つところは手作業で馴染ませます。カーペットの繊維を傷めず、やさしく毛の奥まで届く「馬毛のブラシ」を使ってます。
この馬毛ブラシは、ロサンゼルスのカーペットクリーニング・プロショップでゲットした優れもの!使用後は毎回ていねいに軟水で洗浄し、完全に乾燥させ、大切にしています。
次に。まだ洗浄液で湿っているうちに、まずは綿100%のパッドで下すすぎ。玄関マットのようなフサフサぽわぽわ感が、何だか可愛いです(笑)。パッド中央に書かれている「SOIL」とは、「汚れている状態、汚点」のような意味です。中央の「13」という表記はインチ数を示しています。英語でオシャレですが、このパッドは、日本製。
一部屋すすぎ終わったら、このように真っ黒に!無残!でも、床の汚れを転写しているのだから、力いっぱい汚れて真っ黒になるがいいさ!※上の写真のパッドの裏側を写しました。
なお、こちらも現場ごとに軟水で洗浄、毎回、清潔でフンワリとした質感に戻しています。
次に、マイクロファイバーのパッドで濯ぎ。
2種類の素材がシマシマになっていて、カーペットの毛を立ち上げつつ汚れを水分ごと吸収するという働きをします。
細かな収納の中まで、くまなくパッドを当てていきます。社長のポリッシャーは絶妙のコントロールで、スイスイ速いです。見てると面白いです。
使用後のマイクロファイバーのパッドを軽く絞ってみます。真っ黒い汁が、どぼどぼ〜っ。汚れの吸着力と、保水量が素晴らしいです。
ウォッシュテックのカーペットクリーニングは、このマイクロファイバーのパッドを複数枚、ふんだんに使います。1〜2枚しか装備せず、汚れたパッドを手で漱いで絞って何度も繰り返し使うと、吸い取った汚水がパッドに残り、汚れを再びカーペットに戻してしまいます。そして、どうしても手で絞るだけでは脱水しきれないので、水分を十分に取りきれず、カーペットの乾燥が遅くなり、お引渡しまでの時間が長引きます。それはイカン、仕上がりの良さと作業効率を第一に考えれば、ケチケチしてたらあきまへん。
カーペットの汚れをたっぷり効率よく回収でき、作業が迅速であること。それが、お客様に喜んで頂けるカーペットクリーニングのキモ!と、考えています。
今回、カーペットから回収された汚れは、こんな感じでした。不透明の、とても濃いグレー。表面に油っこい膜が浮いてます。
現場で軽く絞った分だけでも、この量、この真っ黒さ。その後に洗濯機で洗って脱水すると、これまた真っ黒な汚水が取れて来ます。写真の汚水が一番だし、洗濯した時の汚水は二番だし?家の中にある汚れって、生活中ではほぼ無意識だけど、実はこんなにたくさんあるんだなぁ…グロいなぁ…と、いつもしみじみしてしまいます。
長くなったので、次回に続きます。
2010年12月18日
浴室、陶製タイルの水垢クリーニング
横浜市青葉区の戸建にて、浴室クリーニング。
壁面の陶製タイルが、びっちり水垢で曇り、光沢が失せて、くすんでいます。
全体に白くなって、触るとサラサラと粉っぽく、マットな質感。よく見ると、輪っかが幾重にも重なって、ブツブツしています。市販の浴室用洗剤でも、落ちない、棕櫚のタワシで擦ってみても、まったくビクともしない!と、悩まれていました。
もうちょっと寄って写してみます。水垢の固さ、ウロコのようなガビガビ感、伝わりますでしょうか。
陶製タイルは、お茶碗などの食器と同じく、表面にガラス質の釉薬(うわぐすり)を焼き付けてコーティングされています。
同じ陶器でも、トイレの便器に施されている釉薬は、毎日のハードな使用に耐えうるよう、わりかしタフに出来ているのですが、壁面のタイルに使用されている釉薬は、色合いなどデザイン性を重視することから、繊細なことも多いです。
石のように固い水垢が付着しているからといって、おりゃー!と、ゴリゴリ擦ってしまうと、たいへん危険です。いったん付けられた傷や酸性の洗剤で溶けた跡は、ハウスクリーニングの範疇では、完全に治すことができません。ですから、ご自身でのお掃除で何とかされようとせず、「ご家庭で落とせない」汚れ専用の機器や洗剤を、的確に駆使してきた私どもに、お早めにお任せ頂く方が、安心ではないでしょうか。
水垢クリーニング後の浴室の壁。用心深く丁寧に、根気強く、磨いて磨いて、陶製タイルのニュートラルな状態に戻りました。壁って、広いし垂直だし、疲れるー!
ウォッシュテックでは、タイルの壁の水垢除去に対しては、材料の実費だけ頂戴しています。「えっ…そこまで頑張るのに、そんな値段で…もう、そんなとこで良いですよ、じゅうぶんキレイですから…」。社長の作業を実際にご覧になったお客様から、そんなふうなお声を頂くこともしばしばです。
タイルが、ツルツル!クリーニング前には全く映り込んでいなかった窓が、クリアに見えます。鍵の位置まで見えるほどシャープ!
今までは色がボヤけていましたが、アイボリー、ピンク、グレー…と繊細なモザイク模様が際立ちます。
目地とタイルの境目が埋まって曖昧だったのに、洗浄後は、質感の違いが鮮明です。タイルの隅の傾斜が明るく光って、四角いタイルが浮き出ているよう。陶製タイルの持ち味であるゴージャス&清潔感が、素敵ですね!
指で触ると、キュキュップルンと、瑞々しいです。今までは、カッサカサだったのにー!張りが出て、若返ったみたいです。
こちらは、浴室全体の写真です。浴槽も、壁面と同様にビッチリ白い水垢が覆って、パサパサとくすんで曇っていましたが、艶やかに、滑らかに、戻りました。
築年数が経った浴室でも、周期的に丁寧なケアを施せば、「わぁ〜、君って、素敵なお風呂だったんだね」と、何度も惚れ直すことが出来るかと思います。
浴室のリフォームは、ビックリなくらいに高額です。今そなわっているバスルームとは、なるべく長くラブラブに暮らしたいものですね。
2010年12月17日
これが大掃除/キッチン換気扇/4
横浜市青葉区の戸建にて、キッチンクリーニング。カバーやファンを外して油汚れに驚き、強アルカリの劇薬の使用を抑えつつ溶かして落とし、油汚れが原因のサビに注目、今回は、いよいよ仕上げです。
こちらは、クリーニング後の換気扇レンジフードの内側。ベタベタしません。
洗った部品を元通り取り付けていきます。
レンジフードの内側を覗き込んでみます。今までは、裏表が全く違う色をしていましたが、表面と同様に、白いです。塗装が一部茶ばんで見えますが、手触りはスルスルで何も残っていません。茶ばみを取ろうとしてガシガシ擦ると、金属を保護する役割を担っている塗装を傷めてしまいますので、ここまでに留めています。
実は換気扇クリーニング前に、レンジフードに顔を突っ込んで写真を撮っているとき、ものすごく強力な「酸化した油」のニオイがしていたのですが、クリーニング後、同じ位置で撮影しているときは、臭いを感じませんでした。そして、ファンが室内の空気を吸い上げている「そよそよ感」があります。
炒め物や焼き物をしたときに、君の力が重要なんだ!君が健やかでいてくれないと、リビング中に油の霧が行き渡ってしまって、クロスや床やカーテンがベタベタと汚れるし臭くなるんだ!存分に働いておくれよ、換気扇!
換気扇は、レンジフードやファンまわりが汚れ始めている状態でご依頼ください。あまり長期間にわたって放置されると、油は溢れるように奥へ奥へ進んでしまいます。換気扇のユニットの奥は、アルミ製のヘナヘナの蛇腹、そこを通って外壁に開けられた穴から排気される仕組みです。薄いアルミに油が付着すると…油汚れは、鉄すら錆びさせるわけで…とはいえ油だから引火する可能性もあるわけで…、そう考えると、怖いですね!そうなってからでは、クリーニングの力ではどうにもならず、交換工事が必要となります。たまに換気扇の内側を覗いて、ご自身でクリアにできないレベルの油汚れが確認できたら、お早めにご依頼ください。
2010年12月13日
おかみセレクト お掃除セット
「お掃除セット」、ようやくこさえることができました。
弊社のハウスクリーニングをさせて頂いた後に「このキレイさを、なるべく長く保つには、どんなお手入れをすれば良いですか?」と訊ねられる方は、とても多いです。多いというより、ほとんどかも。
いかに日常のお掃除に行き詰まりを感じられているかを思い知ります。そして、「汚れが平気な、汚れに気づかない生活はイヤだ、私は諦めたくない」というお客様の熱いガッツも思い知ります。
掃除に燃え立つお客様に対して、具体的に、どのような洗剤を、このような道具で...と、市販されている製品などを挙げつつ、なるべくリスクが低く効果が高いお掃除方法をご説明さしあげるのですが、言葉と手元にあるものだけで分かりやすくお伝えすることは、なかなか難しいのであります。
そういうことで、初心者にも扱いやすい洗剤・道具とマニュアルをセットにしてみました。私がチマチマと詰めてるセットなので十分な在庫はございませんが、お役に立てれば幸いです。
セットの詳細は、「ウォッシュテックおそうじセット」のページへ!
2010年12月11日
これが大掃除/キッチン換気扇/3
横浜市青葉区の戸建、キッチンクリーニング。「自分なりにお掃除を頑張ってきました。でも、実はこんなに汚れていたなんて」と、お客様が驚かれた換気扇の油汚れ。こびり付いてガムのように固くべたつく油汚れを溶かした、その続き。
こちらは、油汚れを取り去った後の、シロッコファン(換気扇)が収まっているケース。…ん?この赤茶色のシミのようなのは、何?
※奥の角の部分が焦げ茶色に写ってますが、水分がまだ乾いておらずウェットな状態のため、赤い箇所が濃い色に見えてます。
指先で、赤茶色の部分を触ってみると、ちょっと分かりづらいのですが、白い手術用ゴム手袋が、うっすら赤く粉っぽい感じに染まりました。油っぽいベタベタ感は全くありませんが、細かな凹凸を指先に感じます。写真の一部を切り抜いて、ズームしてみます。
錆び!これは、油汚れではありません。もちろん、換気扇クリーニングによって瞬間的に生成されたサビでもありません。鉄に出る赤錆が、なんでこんなところに?
以前、「油汚れでステンレスに穴が開く」実例をご紹介いたしましたが、こちらの換気扇ケースも同様。ベットリと分厚く油汚れが数年以上ずっと覆っていたため、金属を腐食させてしまった例です。あまり意識されていませんが、酸化した油汚れは「酸性」ですので、長期に亘り付着している場合、金属を錆びさせ、弱くしてしまいます。
この換気扇の場合、表面が赤茶色に錆びている段階ですので、まだ穴が開くほどではありませんが、酸化した油が今後も長い期間にわたって付着するようならば、腐食が進む可能性もあり、少し心配です。
リフォーム(交換)工事をするにしても、結構な金額。売却か、建て替えか、大規模改修か…将来の方針がはっきりしない場合など、費用対効果が掴みにくく、悩ましい!部品だけを交換するにしても10年以上前の製品ゆえ既に出回っていない可能性大です。そういうことから、2年に1度ほどのペースで、換気扇クリーニングをされつつ、状況を確認させて頂くことをご提案いたしました。
「汚れが住まいを破壊する」というと怖がらせ過ぎかもしれませんが、こういう状況は、現場では、けっこうよく見ます。キッチンの油汚れ、侮る無かれ!です。
2010年12月10日
年末大掃除2010ご予約状況ご報告12.9
日頃は格別のご愛顧をいただき厚くお礼申し上げます。
皆様のお力添え頂きまして、多くのお問い合わせを頂戴し、本年中のご予約分は既に売り切れとなっております。
年末大掃除に、12月中に、とハウスクリーニングをお急ぎの方には大変申し訳ございませんが、現在、2011年1月以降へのお振り替えにご承諾いただけるお客様から順に、日程を確保させて頂いている状況です。
本日段階で、新年よりのご予約を既に1月17日(月)分まで頂いており、1月下旬も飛び石で埋まってきております。
弊社のハウスクリーニングは、他の清掃業者と比べて、使用する機器や標準とする作業内容が異なりますので、他者に丸投げして大量に請けることができません。汚れに対して真剣に取り組むべく相応の時間を要するので、1日何件もはしごして承ることもできません。洗剤や道具のスペックを下げることなく、しかしその他のコストは限界までカットをしたリーズナブルな料金で設定、お客様どなたも分け隔てなくご提供差し上げておりますので、余白や余裕は常に無く、何割もガツーンと値引きするようなキャンペーンも打てません。
にも関わらず、それでもと弊社へとご依頼くださるお客様に、ほんとうに感謝の気持ち一杯です。
年内の「年末大掃除」は締め切らせて頂きましたが、今後も変わらずのお問い合わせを、お待ち申し上げております。
2010年12月 9日
これが大掃除/キッチン換気扇/2
横浜市青葉区の戸建、キッチンクリーニング。前回「自分なりにお掃除を頑張ってきました。でも、実はこんなに汚れていたなんて」とお客様が驚かれた換気扇の油汚れ、続きです。
ウォッシュテックのキッチンクリーニングは、強いアルカリ性の洗浄液でドボン・ジュジュ〜ッと漬け込む方法ではありません。キッチン周り、とくに換気扇のパーツは、塗装であったり金属製であるため、過度なアルカリで反応させてしまうと、パサパサと粉がふいたようになったり、黒ずんだり、焼けて変質してしまうことがあります。表面が凹凸になり、そこに再度油汚れが食い込んでしまうと、とても落ちにくい汚れになってしまいますし、強度や耐久性にも影響がでてくるかと思います。
そんなことで、ウォッシュテックのハウスクリーニングは、油汚れ、ディープクレンジング!溶かします。
通常、換気扇のクリーニングでは苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を溶かしたお湯で煮るようにして洗浄します。だから、たいてい分厚いゴム手袋をするのですが、写真でお分かりの通り、社長が嵌めているのは薄い手術用手袋です。強烈な油を溶かしている洗剤は、実は中性。肌にピリッとこない!マイルドなので、もちろんアルミ製の換気扇の素材を傷めることなく洗浄できます。
「危なくない薬剤を使っているのに、なんで手袋をするかって?部品が金属だから、ふやけた指で触ると、スパーッッと切れて怪我することが多いんだよ。めっちゃ痛いんだよー」と、社長。なるほど。
レンジフードも同様に、ドロドロドロ…油汚れを丁寧にほどいていきます。
換気扇全体の油汚れを溶かし、拭いていきます。でも、さすがに今回の換気扇は汚れが厳しいので、この作業の後に残った頑固な油汚れに対し、ポイント的にアルカリ性の洗剤を使用し、きっちり取り除いていきます。現状、油汚れに関しては、「いかにもケミカル」な洗剤の方が、まだまだパワフル。なので、長期に亘り強烈に焼け付いた油汚れに対策するためには、相応の洗剤を適量に行使することも致し方ないと考えています。
とはいえ、6〜7年前の弊社標準の換気扇クリーニングに比べて、ほんとうにポイント的にしか使用しなくなったので、「いかにもケミカル」な洗剤の使用量は、ものすごーく減りました。
以前は私、近くで換気扇の作業を手伝っているだけでも咳き込んでいたんです。今は、咳き込まないです。そして、作業中は、洗浄剤と油が激しく反応する臭いが鼻をついて、お客様にとても申し訳なく思っていました。今は、お客様に「嫌なニオイがするかと思うので、臭かったら窓を開けてくださいね」とご案内しても「いえ、特に気になりませんよ」とお返事くださる方が多くなりました。
実は私は、あんまり身体が丈夫ではありません。お客様にとっては2年に1度のハウスクリーニングであっても、作業者の私たちにとっては、毎日毎日のこと。多くの薬剤に触れて汚れを取り除く中にあっても、長く健やかに仕事をして、より多くのお客様にお仕えしてゆきたい気持ちは、日に日に増していきます。ですからもしかすると、「環境や生命に安心な洗剤」を求める気持ちは、お客様よりもずっと強いかもしれません。
次回、「換気扇の油汚れで金属が錆びる」に続きます。
2010年12月 7日
ウォシュレットの脱臭フィルター、詰まってませんか
シャワー付きトイレ・ウォシュレットの、便座の脇あたりに、こういう部品が入っている機種があります。ペコッと蓋というかカバーを開けると、表側にツマミが付いていて簡単に引き出せます。キューブ状です。
「あ、そういえば、なんか、あるある...」と思われた方、いっぺん取り出してみてください。上の写真のように、表面のメッシュが詰まっていませんか。
ものすごーく雑に説明しますと、このキューブ状の中に、活性炭など脱臭してくれる成分が詰まっています。で、このフィルタの奥に、人知れず小さな換気扇が働いていて、おトイレ中の悩ましいニオイを換気扇が吸い寄せて、フィルタで臭気をろ過して、ウォシュレット本体の脇にあるスリットから出してるんです。
これが、ウォシュレットの脱臭機能。お尻に近い便座あたりで臭いをキャッチ、クリーンエアに戻してリリースするので、床やカウンターに置かれた脱臭剤や芳香剤よりも効率が良く、ブルーレットなどタンク内部の水に溶かすタイプの薬剤のように便器に影響を与えることもなく、とても優れた機能だと思います。
せっかくの脱臭機能ですが、最前線のメッシュがカビや埃で詰まっていると、シオシオのパーになってしまいます。もったいない、もったいない。
トイレが臭う、汚れやすい気がする...と悩まれる方のフィルタを見ると、ビチッとカビやハウスダストで詰まっていることが多いように思います。脇にあるトイレットペーパーホルダーから出る繊維くず、しゃがむたびに上げ下ろしする衣服のホコリ、常に水気があることで発生しやすいカビ...トイレは意外にホコリっぽいので、フィルタが目詰まりしやすい環境といえます。たまにチェックして、埃で塞がっていたら、使い古した歯ブラシなんかでゴミを弾き飛ばしておくと良いです。
このキューブ状の脱臭フィルタは消耗品ですので、取扱説明書をご参考に取り寄せされて、定期的に交換されると、素敵なトイレ脱臭ライフをエンジョイできるかと思います。
2010年12月 5日
これが大掃除/キッチン換気扇/1
横浜市青葉区の戸建、キッチンクリーニング。
浴室の大掃除レポート「これが大掃除1、2、3」に続いて、キッチン換気扇の大掃除をご紹介。
娘さん宅で私どものハウスクリーニングの作業をご覧になったお母様が、「自分なりにお掃除してきたつもりだけど、見たら自分も頼んでみたくなったので、お願いします」と、ご依頼くださいました。
ご主人様とご一緒に、普段からお掃除を頑張られていたので、換気扇のシロッコファンも外して定期的に洗われていたので、とてもキレイ!レンジフードの表側も、こんなにキレイ!
でも!外してみてみますと、レンジフードの内側は、茶色い油がゴツゴツ、ベトベト。上のキレイなレンジフードの裏側は、こんなんなってました↓一枚の金属の板なのに、裏と表で、こんなに違うとは!指に付いたら、かなり根気強く手を洗わないと落としきれないくらいの固い油汚れが、全体を覆っています。
換気扇のシロッコファンを収めているファンカバーも、ガチガチに固くゴム状になった油汚れがビッチリ。
ちょっと質感が分かりづらいので、写真の一部分を切り抜いてズームしてみます。調理に使用した油が、乾き、焼け焦げ、積もっています。
更に、レンジフードとファンカバーを外した後の換気扇。ここも、茶色くてベタベタ固まった強烈な油汚れでビッチリねっとり分厚くコーティングされています。
「えぇっ、換気扇って、こうなってるんですか。ここがこんな風に汚れていて、ここを掃除しなくてはならないって、皆さんご存知なんでしょうか?!」と、お客様。
私は、「う〜ん、ご存知の方は、少ないかと思います。日本では、家のお掃除についてオープンに語る方は少ないですし、お掃除を外注される割合って、とても低いです。その頼まれる中でも、こういった箇所を真剣に頑張る清掃業者に当たる確立は、かなり低いです。一般的に、このような部分が重要だとはアナウンスしません。時間が掛かりますし、材料もたくさん要りますし、疲れますし、外れない構造のものも多くありますし、当たり前のように頼まれると困っちゃうでしょうから、仕方ないと言えば仕方ないです。でも、ここをしっかり掃除しなくては、換気扇の故障は確実に早まりますし、火災などのトラブルの原因にもなるかと思います」と、お答えしつつ、「そうよね、もっと、住まいの中の汚れが引き起こす影響を、広く分かりやすく語っていかなければならないのよね」と、思わせて頂きました。
15年間ずっとご本人は「私はお掃除できている」と思われていたのに、ガッツリ見落とされていた換気扇の油汚れを、大掃除してゆきます!次回「油汚れをエコで溶かす」に続く。
2010年12月 2日