エアコンクリーニングする立場から見たエアコンの選び方

気温が25度を下回る日々。「盛夏のエアコンクリーニングラッシュを避ける派」、「翌シーズンまで汚れを持ち越したくない派」のお客様からのご依頼を、10月に入ってからもポツポツと承っております。

ウォッシュテックでは、エアコンクリーニングのご依頼を頂いた時点で、「消耗フィルタの交換」について、必ずご案内を差し上げております。

消耗品の抗菌・防臭フィルタを、今から電気店から取り寄せて、新しいフィルタをご用意ください。エアコンクリーニング直後に交換することで、洗浄後の清潔さが長期間保てます。消耗品のくせに数千円と侮れない値段しますが、業者を頻繁に呼ぶより、断然お得ですよ。

という内容です。その呼びかけに応じてくださって、お客様は家電量販店などに連絡されるわけですが、「その機種は古いですから、2〜3週間掛かりますね」「もう代替品すら、ありませんね」などと電気屋さんに言われて、「ガーン!」と驚かれる方が、私が伺う限り、急増中…。

取扱説明書に「4〜5年おきに交換してください」と書いてあるのに、5年後に問い合わせて「既に希少」って、どゆこと?

しかも、取説に消耗フィルタをカバーから外す方法すら書かれていない…、新しいのを売ってくれないわホコリにまみれて黒かびの斑点がある汚いのを付けたままに使い続けなきゃならないわって、どゆこと?

日本を代表する大企業・家電メーカーの考え方、どゆこと?

そのように、フィルタお取り寄せについて、顛末をお聞かせくださるお客様、とても多いです。

通常、広めで家族が集まるリビングに、ちょっとお高い高機能エアコンを設置されるでしょう。そして、その他の子供部屋などには、シンプルでリーズナブルなエアコンを選ばれるのではないでしょうか。

稼働率が高いことから仕方がないかもしれませんが、やはり最も汚れているのは、高額でハイスペックな、リビングに設置されているエアコン、という傾向です。こんなにビッチリとフィルタを嵌めているのに、結局、他室の安いエアコンと同じペースでエアコンクリーニングしなければならないところまで汚れるのか…。

いや、クリーニングできる製品ならまだいい。お掃除機能付きエアコンなどは、清掃業者では対応できない複雑な構造をしているため、請けられない。メーカーメンテナンスに依頼する必要があるが、メーカーメンテナンスの料金相場は、ハウスクリーニング業者の倍以上…。

そういった経験から、エアコンのコストパフォーマンスについて考えることがあります。

(1)故障した部品・消耗品の取り置き期間が短くなりつつある今、20万円のエアコンを買ったとて、5万円のエアコンの4倍、使い続けられるというわけではない。

(2)5万円のエアコンを4〜5年目で1回エアコンクリーニング、その後は故障まで使い続けるスタンスで行く方が、コスト的には断然安い。

店頭POPやTVCMのイメージや店員さんのアドバイスから「確かに高いけど、その方が良いような気がする…」と頑張って購入しました、と仰る方が多いですが、メーカーも販売店も、高い製品を1台売る方が、安いのを何台も売るより人件費も少なくて済むし、手っ取り早く儲かるジャン、と考えていることをお忘れなく!

喫煙される方、幹線道路付近にお住まいの方は、エアコンが汚れやすい傾向がありますから、特にコスト重視で考えられると良いかと思います。

エアコンはシンプルにして空気清浄機を別に買い、エアコンに多機能を背負わせるのではなく分散させる、という方法もグー!かもです。

日時:2010年10月17日 PM 01:28
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