川崎市宮前区の分譲マンション、玄関タイルの洗浄。
暑い夏、生ゴミを一晩、玄関先に出しておいたら、ビニール袋の底が破けて漏っていたらしく、玄関のタイルにシミが出来てしまったそうです。
ご自身で、市販の洗剤とブラシを使って真剣にお掃除をされたのですが、シミ跡はビクとも取れず。分譲賃貸とのことで、汚れをオーナーから指摘され、困られて、ご相談くださいました。 シミに気づかれて、すぐにご連絡いただけて良かったです。シミは、付いてすぐ、なるべく早急に対処すれば、除去できる確率が高くなります。逆に申し上げると、時間が経過すればするほど、取れにくくなるのです。

調味料や、くず野菜から染み出たドリップ、食用油によるシミのようです。水性と油性のシミが混ざってタイルに染み込んでいます。タイル表面の釉薬が、経年のためか失われており、光沢がありません。焼き物のように汚れを吸っちゃって、色が変わりやすい状況です。
※釉薬とは
うわぐすり。陶器を覆っているガラス質の保護層。たとえば、お茶碗がツヤッとしているのは、焼成前に、釉薬をくぐらせてコーティングし、焼き付ける作業を施しているのです。丈夫ではありますが、やはり粗いもので擦り取ると剥げ落ち、過激な薬品で洗浄すると溶けて失われます。
まず、タイル全体をクリーニング。表面を被っている排気ガスや泥、カビなどを取り除きます。

洗浄後、シミ抜き。ポイント的に処置してゆきます。シミを浮かしたり、吸い出したり…いろんなものを使います。洗って水気を拭いて目視して、また洗ってみて…かなりネチこくシツこい作業。

もちろん、毒性が強い化学薬品を使わない作業です。社長は、半袖。手には薄いゴム手袋しか嵌めていません。「直接触ってもいい製品ばかりだけど、俺、むかし、布で拭いてる時、角にふやけた肌を引っ掛けて、勢いでスパッと切ったことあるんだよねー」とのこと。なるほど。土足歩行の床で怪我するって、いろいろと怖いもんね。
クリーニングとシミ取り、終了。

汚れとシミが無くなったら、タイルの色が鮮やか、スッキリ。どのお部屋の玄関よりも、キレイなタイルになりました。オーナーさんとのトラブル、これで無事納まるといいなぁ。