新聞紙で窓ガラスを磨く、拭く

というお掃除豆知識が世に浸透しているのか、
我がブログの検索ワードに引っかかることが多いです。

新聞紙は繊維が細かく丈夫で汚れをキャッチしやすい。
印刷インクのワックス効果でツヤ出しに。
後始末は捨てるだけで簡単!出費なし。

というような内容です。

実は、私は「アンチ新聞紙で窓拭き」派。
ものぐさな私には「どこが手軽、何が簡単?」です。

現在の新聞印刷は大豆インクが中心。
クリーンなイメージがありますが、結構添加物が多い。
昔のインクに比べて組成が複雑。

そして今の新聞紙は薄く軽く、
濡れると破けて再生しやすい。

企業努力と技術革新により、もはや新聞紙は
窓拭きにふさわしい紙ともいえない気がします。


そして、あえてインクを残留させるのがミソのように語られますが、
表面に油分を残すというのは、
「汚れを防ぐ」「窓ガラスを守る」には繋がらない。

油分は直射日光に晒され酸化して強くへばりつき
排ガスや黄砂などをくっつけた上で水滴が乾き、
ウロコのように汚れた跡が目立ちます。

変質した油分が表面にベットリ覆って汚れた窓ガラスは
どうやってニュートラルな状態に洗浄するか。

市販の弱アルカリ性の洗剤は、ほぼ全て
「ガラスに使うと、ガラス表面にダメージを与える」性質があります。
どーするんどーするん。

そういうことから、今ピカッと透明になるかもしれないけど
10年続けてすることじゃないと考えてます。

広いガラスを新聞紙で拭くと、かなりの重労働です。
力を入れて拭くと、どうしても手やゴム手袋が汚れます。
使ったあと、丸まってベショッと濡れた新聞紙は、
見た目がクールではないし、紙ゴミから生ゴミになる。

ゆえにハウスクリーニング業者は
そんなことはしないのであります。

窓ガラスに対して責任を持つならば
「拭いた後には何も残さない。何も与えない。
可能ならば水だけで」というメンテナンス方法が正しい。

ぜったいのぜったいに、
窓ガラス掃除には、スクイジーを推薦します。

スクイジーさえ最初に買ってしまえば
道具は、雑巾2枚(濡れたのと乾いたの)だけ。
お好みで台所用中性洗剤をバケツ水に数滴。

10分もあれば、かなり進められて
ゴミも出ないっす。

でも、そんな地味な作業は絵にするとつまらないから
バラエティ番組や奥様雑誌には出てこないか…

日時:2010年3月 2日 PM 10:21
このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ブログ記事

過去のブログ

Page top icon