社長の現場日誌
大理石のお風呂。お掃除するほどに、くすんで薄汚れた印象になる理由は?
日本国内で市販されている洗剤のほぼすべてに「金属封鎖剤(金属イオン封鎖剤/キレート)」が含まれているからです。
金属封鎖剤は、水道水に含まれるミネラル(金属)を封鎖(封じ込める)はたらきがあります。
日本の水道水には必ずカルシウムやマグネシウムが含まれている。それらミネラルが、洗浄成分と混ざり合うと効果が弱まってしまいます。先手でミネラルをキャッチしてしまえば、洗浄効果が発揮できる。
そういうわけで、洗剤への金属封鎖剤添加は必須と考えられています。
洗浄成分が効く前に先手必勝する役割ですから、それはもう反応が早い。
ここで思い出してください!大理石は、カルシウムでできてます。金属封鎖剤のターゲットと同じものです。
一瞬で大理石表面のカルシウムにくっついてしまいます。1回やそこらでは見た目としてそれほどですが、日常的に継続すれば徐々に凹凸が大きくなり、「くすみ」「光沢感がなくなる」状況に至ります。
社長・中島が記事の中で「回復が難しい」と申し上げているのは、そのような事情からです。
なお、おかみのおそうじセットは大理石でも洗っていただける金属封鎖剤フリーの洗剤をチョイスしています。
ウォッシュテック、中島淳介です。先日お伝えした渡米の件、続報です。
スコア96.25%で合格、ハウスクリーニングテクニシャンの資格を得ることができました。
右下はIICRC資格IDカード。顧客に身分を提示するための携帯用です。
IICRCのHCT(ハウスクリーニングテクニシャン)インストラクターの先生の講義は、テキストに基づいた理論をベースに、細かなところや関連する枝葉のお話もてんこもりで、きわめてエキサイティングでした。道中さまざまなアクシデントもあり、ゴリゴリ勉強せねば到底スコアが伸びない難しさもあり、プレッシャーがものすごかったですが、取り急ぎ結果を出せてホッとしました...。
科学的で合理的なアプローチ。確かな技術を備えたプロフェッショナルとしてのマネジメント。
残念ながら、現在の日本では体系的に効率よく学ぶことができません。だから、体得したければ海外であっても身を運ぶしかありません。
得たものすべて現場に生かし、頑張ります。
お客様各位
誠に勝手ではございますが、9月2日~9日、アメリカのラスベガスにおきまして、研修に向かいます。
IICRCハウスクリーニングテクニシャンコースを受講します。※ハウスクリーニングテクニシャンの詳細内容をご覧になられたい方は、リンク先のポップアップ画面「Allow」をクリックして下さい。
併せて、米国クリーニング市場の現状視察や業務用資材展示会も回ります。
恐れ入りますが、上記の期間、私の応対は時差の関係上、非常に難しくなります。
ご利用いただいているお客様に還元できますよう奮励努力してまいりますので、何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。
有限会社ウォッシュテック 代表取締役 中島淳介
↑
9月5日、現地の中島より送られてきたラスベガスのIICRCセミナーセンターの写真、アップしておきます。(おかみ)
同業者の方に何人か知っている方はいるかもしれませんが、このブラシは磁器・陶製タイルの屋外の有機汚れに非常に効果があります。但し硬い汚れを弾くのは苦手なので、上記の汚れに刺さるタイプと併用すると、浴室でも大活躍しそうです。
品川区大井町で浴室クリーニング。
INAXの黒色のサーモフロアとエンボスカウンターでしたので、金属石鹸だけでなく、水中のミネラルがスケール化したものは、白色に近いために、濃色は非常に目立ちます。
一般の方のおそうじではほぼ対応できないものでお困りの方が多いですが、ハウスクリーニング業者にとっても極めて厳しい現場といえます。
私は不器用なので、無い知恵を振り絞って、汚れの種類と、その部材に合わせてケミカルを使い分ける事で、綺麗に洗い上げるしかありません。
今日は、酸を7種類・中性を3種類・アルカリ3種類・ポリッシュ系4種類、沢山使う、ほんの少し使うなど差違はありますが、使用しました。
まだまだ課題はありますが、現在の私の実力からすれば、最高の仕上がりと言っても良いかもしれません。