フローリング床ワックス
ウォッシュテックのフローリングの洗い方
横浜市の戸建住宅にて、フローリングの洗浄とワックス塗布を承りました。
ブログやサイトに掲載している画像が、クリーニング前後のフローリングばかりであったと今さら気付きまして、
今回は、ウォッシュテックでは、実際このようにやっていますという作業の様子をご紹介いたします。
中古マンションや中古戸建のご入居前の全体クリーニングも、同様の手順です。ご参考まで!
■洗浄
対象となる床が全て露出された状態にご準備いただき、お伺いしてすぐに洗浄を始めます。
例えばリビングテーブルやソファなど、ドアよりも大きい家具があり、別室に移動できない場合は、お部屋の片側に固めて寄せる形でご準備いただきます。
まず、何も置かれていない片側半分をクリーニング、その後、家具を反対片側に移動させてもう半分をクリーニング、という手順になります。
※洗浄以前の準備を弊社でさせて頂く場合は、別途料金必要です。
※なるべくお日様が高い時間帯を乾燥に充てる必要から、短時間で家具移動せねばならず、そうなるとスタッフ増員が必要であることが理由です。
姿勢は、汚れや状態を間近に目視しやすいよう、膝をついての四つん這いです。
目と手が届く50cm四方に区切り、フローリングにダメージを与えない&安全性と環境性能がひじょうに高い中性洗剤を使い、マイクロファイバーパッドでマッサージ。
汚れと洗剤を混ぜ合わすような動作で、手早く緩ませてゆきます。
■回収
間近で目で見ながら手を動かすと、すぐに軽く滑るような感覚に。
それが、汚れが洗剤と混ぜ合わされて、とろけた頃合い。
素早く、水分・汚れ・洗剤を回収します。
ズームしますと、こうです。社長・中島の動きが早すぎてブレてますが!
このワイパーのようなマシンは、社長・中島が改造したウォッシュテック・オリジナル。フローリングクリーニング専用ウェットバキューム(湿式回収機)です。
ゴム状のヘラがフローリングに密着、残さず吸引、汚水はタンクに瞬間移動!
フローリングは、水や洗剤でダメージを受けやすいです。
最大量の汚水を最小タイムで除くことで、フローリングが膨れたり歪んだりシミになったり、のようなトラブルを回避できます。
■すすぎ
ウェットバキュームで吸い取った後も、わずかに汚れや洗剤は残ってますので、マイクロファイバークロスで、3回清拭します。
マイクロファイバークロスの使用量は、他の業者の5~10倍くらいです。
もちろん、マイクロファイバークロスを濯ぐバケツの水も頻回交換です。
汚れを戻さない、残さない。そこを徹底しないと、クリーニング直後はいい感じでも、すぐに再び汚れるということになります。
洗剤成分を残すと、汚れが寄ってくるのです。
市販のフローリング拭き取りクロス的な商品を使い始めると、加速度的に拭かねばならない雰囲気になってゆくのは、洗剤がフローリング表面に常に在る状態になるためです。
なので、ウォッシュテックのクリーニングは、いつでもガチ清拭です。
■フローリング全域 同じ作業を繰り返す
50cm四方ずつ区切って 洗浄 → 回収 → すすぎ この作業をえんえん繰り返します。
細かく区切って仕上げる、横にずれて、また細かく区切って仕上げる、後ろに下がり、細かく区切って仕上げる。ひたすら、対象となる床全域に行います。
これにより、小さな汚れも目視確認してアプローチできますし、前述のようなフローリングのダメージトラブルを回避できます。
■樹脂ワックスで管理する床の場合は、塗布
クリーニング後、水分を完全に乾燥させた状態で、樹脂ワックスを塗布します。
今回は、リビングの家具を半分に寄せて区切って作業をしています。
クリーニング同様、ワックスも半分に区切って片側を完成させてから、残り半分を塗布します。
養生テープで区切ってます。
床下収納の金具なども、ワックスが付かないように養生テープで保護します。
ワックスを塗布する動作は、インクジェットプリンターか餅つきかのような感じです。
迅速で緊張する作業なので、写真は撮れませんでしたスミマセン。
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いかがでしょうか。
ウォッシュテックのフローリングクリーニングは、ねちっこい執拗なクリーニングであるから、仕上がりが美しく清潔で気持ちよいのよということ、お伝えし切れましたでしょうか。
たまに 「立った状態でポリッシャーで洗われるのですか?」 とお訊ねになる方がいらっしゃるのですが、
そんなふうに洗えば、住宅の居室に使われるフローリングは、いっぺんでおかしくなりますので、やりません。
多量の水分でたちまち膨れや歪みが生じ、しかも細かな汚れは一切拾えません。百害あって一利なしです。
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ホームセンターなどで剥離剤や樹脂ワックスを購入されて、ご自身でフローリングのお手入れをされる方も多いと思います。
たしかにその方が、その時に支払うお金は安いです。
しかし、ご自身でのお手入れを数回繰り返されますと、非常にフローリングのコンディションが悪くなってきます。
ベタベタしたり、黒ずんだり、逆にパサパサに白くなったり、凹凸になったり、ツブツブした汚れがあったり、そのような状態に至ります。
「自分では、ぜんぜんお手入れしてないんですよ」 と、仰る方よりも深刻な(重篤な)状態にあるフローリング、少なからず拝見しています。
なぜ?
その理由は、洗えていない上からワックスを重ね、再び汚れた上からワックスを塗る、これを何度も繰り返すからです。
その方法では 汚れ・水分・洗剤 が残っている、ゆえに 清潔と美しさを感じられない現状になっている ということです。
汚れ・水分・洗剤を残さないとすれば、今回のブログのような作業が必要です。
私は、フローリングのクリーニングは、まるっと外注、ウォッシュテックに任せて頂くのが、むしろコスパ良しと考えています。
フローリングのためだけに生まれてきた機械や、ホームセンターで入手できる業務用の商品とは比べ物にならない専門的な洗剤やワックスを揃えるのは、べらぼうに高いです。
そのうえ、数年に1度しか使わないかさばるものを収納し所有するなど、趣味や推し活のためならまだしも、どうなんでしょう。
もしかして装備を完全に揃えたとして、それらを間違いなく行使し、精緻に完遂しなければ、目的を達することはできません。
やり切るのは、すごい疲労と緊張です。
私も、仕事でなければやり切れません!きっぱり!機材や道具の後片付けも面倒くさいし!
既にDIYスタイルでフローリングのお手入れをされていて、行き詰って当ブログに辿り着かれた方もおられることでしょう。
誤った管理方法から深刻な状態に至ったフローリングは、「今からのベストに持ってくる」ことは可能です。
しかし、上記工程よりもずっと大変な作業となりますので、料金は高額となります。
さらに先延ばしにされれば、クリーニングの範疇では対応不可となります。リフォームや貼替、これはさらにさらに高額です。
したがいまして、一定レベルをキープでお気持ちよくお過ごしになるとすれば、早々にウォッシュテックに丸投げされるのがお楽ではないかと思うのです。
行き詰まりからの大きな出費・予想外の出費を避けるために、ちょこちょこ課金することが、住宅管理と住宅資産価値キープをうまく泳ぐ方法です。
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ウォッシュテックでは、空室全体ハウスクリーニングでも、同様の手順で洗浄します。
汚れと不要な化学薬品が残留していないフローリングは、ご入居されるうえでご安心かと思います。
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ウォッシュテックの執拗なクリーニングで、どうぞお健やかなフローリング生活を!
日時:2023年10月 6日 PM 04:07
戸建 板の間 廊下の黒ずみ・ベタベタ汚れをクリーニング
築25年超の木造住宅、板敷きの廊下のクリーニングを承りました。
窓付近は、日差しが入り込むのでカサカサ。加えて、雨水の降り込みによるカビも見られます。
全体に黒ずみ汚れ。部分的にテカリ、一方まったく光沢が無いところもあり、ムラのある質感です。
「先日、キッチン・浴室・トイレ・洗面台と、そこに接する床と壁をリフォームしたのだけど、完成してリフォームしてないところを改めて見たら、汚い!新しい部分との落差にビックリ。
でも、水まわりでもう予算いっぱいいっぱい。廊下は既存のまま使いたいです。
もちろん、自分で拭き掃除をしましたが、大してキレイになりません。キレイにする方法も分からないし、やってみて失敗するのも怖いです。
この床、キレイになりますか?」 と、お客様。
築年数が経過した木造住宅では、今回のようなお問い合わせ、少なくありません。
ウォッシュテックでは、下記のようにお答えすることが多いです。
1) 大前提として、新品同様、何事もなかったかのようにはお約束できかねます。
2) 年数分の劣化がありコンディションが苛烈な部分も混在するため、実際にやってみなければ分からないところが大きく、仕上がり予測が難しいことが理由です。
3) しかし、現状と比べれば確実に清潔で美しい印象にできましょう。
4) 現状のまま過ごすべきか、クリーニングする方が良いか?と聞かれれば、それもちろん、今この時点でされた方が良いに決まってます。
5) ウォッシュテックがご提示差し上げる金額と「このまま暮らす」、天秤にかけてご検討ください。
6) 今回クリーニングにコストを投じず、将来的なリフォーム資金に回されるのも一案です。
ウォッシュテックから差し上げた返答に、しばしお考えになり 「やります!お願いします」 と、お客様。かしこまりました!
かくしてこちらの板の間の廊下は、クリーニング後、どうなったでしょうか。
黒ずみ、テカリ、ベタツキ、カサカサ、どうでしょうか。施工前の画像を比較してご覧ください。
「言われた通りですね!もちろん新品とは見えないけど、清潔だし美しい。爽やかで明るいです。やらないより、やった方が断然いいに決まってるって、本当ですね」 と、お客様。
ホッ。よかったよかった。
実は、言った通りの結果を出すって、プレッシャーも体力気力もキリッキリです。なので、結果に喜んでいただけると心身ともホッとします。
クリーニングはリフォームの代わりにはなりません。
リフォームの1/10~1/100という料金ですし、同じ土俵で考えられるのは違います。
そして、掃除やハウスクリーニングでは変わらない現状を改善するわけですので、そことも同じ土俵ではありません。
競合する数社から相見積もりをしても、各社のゴール(結果、目的達成度合い)が一律ではないので、金額を見比べて安い業者に決めるという方法が採れません。
なので、ウォッシュテックでさせて頂くとすれば、このような洗剤と機材で、このような手順で、時間はこのくらいかかる...
と、可能な限り早い段階でお伝えし、考えたり話し合ったりしていただく材料をお渡しさせていただくことにしています。
そこから導き出された料金が高いと思われるか安いと思われるのか、競合する同業他社が無いウォッシュテックには分かりません。お客様のお考え次第と思っています。
しかし目の前にある不快で汚れた現状を、着実に健康で清潔な状態にするテクニックは、多種多様にたくさん持っています。
古屋と分類される木造住宅でも、長く暮らしたい。なるべく便利に気持ちよく。
掃除してても汚くなるし、リフォームなんて高くて無理。
なら、ウォッシュテックしか方策無し。エイヤ!
そのエイヤで決めてご依頼くださるお客様には、全力を尽くさせていただきます。
日時:2023年6月19日 PM 01:46
フローリングの黒い汚れをクリーニング
2010年以降のフローリングは、「ワックス不要」(シートフローリング/プリントフローリング/オレフィン床)が主流です。
シートフローリング・プリントフローリング・オレフィン床とは、木材の繊維を樹脂と一緒に圧縮して板状になった土台に、木目模様を印刷したシート状の樹脂(とても硬い)を張り付けた床材のことです。印刷だから好みの色柄にデザインできるし、天然の板と比べて相場や納期が安定しており、狂いや歪みがない成形物なので施工も容易。それゆえとても安価。もてはやされるのも当然のことかと思います。
「ワックス不要」のフローリングは、表面はカチカチに硬いですが、断面は細かなオガクズをギュッと固めた板です。継ぎ目やシート状の表面材に微細な歩行傷から水分や洗剤が入り込むやいなや、瞬時に断面からボワッと膨れてオガクズっぽく戻っちゃう。そのリスクを踏まえ、慎重に作業を進めても防ぐことは不可能です。
したがって、シートフローリングの床は、水を使う洗浄や旧い樹脂ワックスを剥離することができません。汚れとお手入れでお困りの方が多いことも承知しておりますが、すみません、お引き受けできかねます。
そのようなことで、ウォッシュテックのフローリングページでご紹介している施工例は、2010年以前に好んで採用された複合フローリング(合板フローリング)が主になってます。ちょっと前に主流だったフローリングは、断面がウエハース状の合板で、カツラ剥き状に薄くはいだ木材を表面に貼り付けています。これなら、慎重に作業をするならば膨れや歪みは発生しません。
時代の流れ...いっときのことを思えば激減ですが、とはいえチョイチョイあります。フローリングの現場。
窓際は、日差しの影響で樹脂ワックスが黒く変質しやすいです。対して写真右側は、何か置かれていてキレイ。真ん中あたりはアクティブに活動していたゾーンなので、ワックスが傷キズで汚れで黒ずんでます。
ウォッシュテックの床仕事は、タイルでもフローリングでもだいたい同じ動作です。
四つんばいになって60センチ角ごとに区切る形で、マイクロファイバーブラシで安全性がきわめて高い洗剤を馴染ませ、さらし布とマイクロファイバーで3度すすぎ拭き。完全に乾いた状態にする。目視確認。よし、次の60センチ角。この一連の動作を淡々と繰り返し、全体をクリーニングします。
立位で機械を回したり柄付きモップで拭けば、確かに早いです。でも、いっぺんに1.5メートル角ペースで進めてしまうと、水が触れている時間が長くなり、フローリングにおいては傷むリスクも高まります。そして、立位では「どこがどのように汚れているか」見えない。見えないと対応できない。派手さが無いし機械とか使わないから「プロっぽくない」と思われるのですが、その場ですぐ目視して調整しながら洗い、着実に仕上げてゆくのが、実は最も効率的に最高の仕上がりに至る得策です。
ハイ!洗えました。
色の差が見えなくなりました。
「きれいになりましたねぇ~。あっ...気持ちいい!フローリングが気持ちいいってわざわざ言うこと、今まで無かったです」と、お客様。
仰る通り、素足で触ればすぐに「清潔さ」、お分かりいただけるかと思います。美観も必須要素ですが、おうちですから、気持ち良さが一番重要だと思います。
東京や横浜は、やっぱり大都会。住宅街であっても、幹線道路に面していなくとも、フローリングは排気ガスやカビで不潔に汚れてるのが実状です。エアコンが苦手で窓を開け放つのが好きな方のお部屋は、特に汚れが強いです。
夏の終わり。ここいらでひとつ、フローリング、きちっとクリーニングされるのも一案です。
日時:2017年9月14日 AM 11:30
フローリングのシマシマ模様の理由
横浜市港北区の戸建にて、合板フローリングのクリーニングとワックス。
築6年。新築引き渡し時に塗布された樹脂ワックスをそのまま、日常の管理方法は1日1〜2回ホコリとりのため(濡れてない)クイックルを掛けるだけ。
そのため、フローリングの状況は良好です。
※なぜ「ウェットシートで拭き掃除」と「自分で樹脂ワックスを塗布」がフローリングを「むしろ不健全」にするのか。その理由は、後日あらためて書きたいと思います。
しかし、この合板フローリング、一つ問題が。
窓際付近に敷かれたラグマットの跡です。
同じ画像をトリミングしてズームしてみます。
縦にシマシマ模様が均一に出来てますね。
このシマシマは、ラグマットの裏の「すべり止め」の跡です。
思い出してみてください。夏休み明け、筆箱を開けたら、消しゴムと定規がバッチリ一体化している。ファイルを開けたら、塩ビのファイルとプリントのインクがくっついている。
そんなこと、ありませんでした?
やわらかな感触の樹脂は、樹脂と一定期間接すると、互いの分子を遣り取りし合って一体化する性質があります。
この性質が原因で起こる現象を、私どもは「可塑剤移行」と呼びます。
可塑剤とは、形を自由に作り込むために必要な添加物。プヨッとした柔軟性を保つために樹脂に含まれてます。これが、相手に移って(つまり移行して)変質させる、ということです。
合板フローリングは、工場出荷段階でウレタン塗装をされており、表面が樹脂です。
その上に、樹脂ワックスでコーティングをされている。
そこに、滑り止めのプヨッとやわらかな樹脂が接する。
だいたい、日本の住宅のリビングは、いちばん陽光が差し込む位置にある。冷暗所に比べ、温度や紫外線の影響が大きい。
かくあって、
ベリベリ!あ、跡が!
と、なるのであります。
樹脂ワックスの層だけが可塑剤以降している場合は、わりあい復旧率が高いのですが、大部分は合板フローリングの塗膜層にまで至っているため、
たとえ樹脂ワックスを取り除いても、上から何を塗布しても、跡がうっすら残ることになります。
フローリングのクリーニングとワックスを終えた状況。
え?残ってないように見えます?
では、同じ画像をズームで。
ほらね〜。うっすら見えますでしょう。
ワックスが均一に塗布されているので指で触っても凸凹がないんですよ。保護膜がキチンと定着しているので、もちろん今後の管理もお楽になると思います。ほんと見た目だけ。お客様もお気づきにならないレベルなのですが、私どもからするとむしろ気になるというか。スッキリしないわー。
実は、このマットの跡をなくそうとするテクニックは、けっこうたいへんなんです。誰でもが簡単に出来るものではありません。
だからこそ!ラグマットの滑り止めによる可塑剤以降、ここで覚えておいてください。
リビングの他には、キッチンの足元にあるキッチンマットの跡も多く見られます。あと、トイレも。
フローリングがシマシマ模様にならないようにするためにはどうすれば。マットが滑るの、困るんですけど。
ここでまた、思い出してみてください。消しゴムくっついて定規の目盛りが消えちゃった。買うお金ちょうだい。と頼んだら「毎日ちゃんと宿題をして使っていたら、こうはなっていなかったでしょう!」って怒られませんでした?
つまり、ラグマットとフローリングをこまめに離すことです。掃除機を掛ける時などに、ちょこっとズラす感じを習慣づけられるといいかもしれません。
日時:2016年5月 5日 AM 11:14
無垢フローリング オイル管理の床の汚れをクリーニング
横浜市中区、中古戸建の空室全体ハウスクリーニング。
無垢フローリング床のリビング。築8年。「たまに雑巾がけ、年1〜2回程度、オイル系ワックスで清掃と保護」というセルフメンテナンスで管理されていました。
ここで一つ解説。
フローリングを「無垢」か「合板」かの二択で認識、「無垢」はニスのようなツルピカした塗装がされていない材木そのもののようなイメージ…と、お考えの方が多いのですが、さにあらず!
「無垢」「合板」は、断面の構造を説明するワードです。無垢は、断面が羊羹のように同じ素材。合板は「貼り合わせた板」、断面はウエハースのように何層にも重なっています。
従って、「無垢」であっても表面に塗装がされた光沢のあるフローリングで樹脂ワックスで管理する場合もあれば、白木のような板を油分で保護しながら管理する場合もあります。
ここで解説終わり!こちらのフローリングは、「無垢・無塗装・オイル管理」という分類になります。
写真、下側。クリーニング前の状態。黒ずみ、べた付きが目立ちます。
写真、上側。クリーニング後の無垢フローリング。黒ずみや色ムラが洗浄されました。触ると、サラサラとし無垢無塗装フローリング本来の気持ち良さが取り戻されました。
ただし、長期に亘り酸性の汚れが密着していたため、木材が脆く傷んで、所によってはシミや変質による黒ずみもありました。前オーナーのメンテナンス不足といえます。今回クリーニングするにあたっては、汚れのみに着目するあまり木を傷めるわけにもいかず、ほどほどに留め置かねばならない状況でしたが、それでも、これほどまでの差が出ます。
無垢無塗装のフローリングは、的確にお世話をしなければ保てない素材です。難しくはないんです。日常のお掃除を、小まめに、正しく。それだけが大事なのです。
「それも、木の味でしょ。これが本物のフローリングだから!年月を経て、良い色に育ってきたと思う」と仰る無垢フローリング床ユーザーもいらっしゃるかもしれませんが、否!黒ずみやベトベトは、「味」ではなく、「汚れ」です。ですからおそらく、「新築当初に比べて、気持ち悪い」はずです。
フローリングにとっても、劣化の原因となりますから大変な負担です。汚れは、可能な限り無い方が良いんです。
無垢フローリングは、合板フローリングよりも高額。それでもなおのこと選ばれるのは、「本物の木」という安心感や快適さ、それに伴うステイタスを得られたいからだと思います。ならば、可能な限り長期に亘って、清潔でサラサラの無垢フローリングを目指して頂きたいです。
日時:2013年10月 3日 PM 03:27
ノンスリップタイルの黒ずみ汚れ
川崎市中原区のタワーマンション。バスルームおよびトイレの床。ノンスリップ(滑り止め)タイルの汚れをハウスクリーニング。
ノンスリップタイルとは、陶製で、表面がザラザラぶつぶつした加工になっているタイルです。ツルリと滑らかに光沢があるタイルではなく、細かな紙やすりのような凹凸があり、マットな質感です。
「濡れた足でも滑ることなく安全に歩けるように」と、マンションや戸建て住宅の水回りの床材として採用されることが増えてきています。
ノンスリップタイルは、滑らないかもしれませんが、たいへん汚れやすい。
よく歩く箇所を中心に、黒ずみ汚れが目立ちます。なお、この状況で築3年たらず。日常的なお掃除方法は、掃除機を掛けることと、雑巾による拭き掃除とのことです。
タイルの汚れを真上から接写してみます。
カビ、排気ガス、脂汚れ…さまざまな汚れが入り混じって黒い汚れを形成。タイルのザラザラの凸凹に引っ掛かっているかのよう。なんだか質感も、均一なマットではなく、ぬらりぬらり、少し脂っこく奇妙にテカっています。
雑巾で拭いても、雑巾の布の繊維がすりおろされるだけで、ちっともきれいになりません。表面ザラザラのノンスリップタイルは、モップや布では、お掃除甲斐が無いものです。
写真、真ん中右あたりに歯ブラシで頑張って擦った跡があります。「ものすごく長い時間根気強く擦って、少しきれいになったのですが、それでも薄くなっただけで…。擦った後、ふと視野を広げて見てみると、汚れた床の面積は果てしなく大きく感じて、いやになってしまいました。」と、お客様。
ハウスクリーニング後の様子。ノンスリップタイルの黒ずみ汚れが、剥がし取られました。
白く清潔感があり、水で濡れていても滑らないタイル。しかし汚れていては、そのデザイン意図は全く活かされてきません。
バスルームやトイレの床は、毎日お目にかかるところ。毎日踏んで歩いていても、日常生活で埋もれてしまって、あんがい汚れていることにも気付きにくい場所です。さてご自宅はいかがでしょう、足元の床、汚れありませんか。
「生活しているんだもの、こんなものさ」と諦めず、いっぺんスカッときれいにされてみてください。気持ち良いですよ。こんな小さな面積の床をきれいにするだけで、気分も爽やかに上がるものです。それも、毎日ぜったいお目にかかる床だから、です。
日時:2013年7月19日 PM 01:55
床ワックス 乾いた状態の画像ですか?
横浜市西区、みなとみらいエリアのタワーマンションにて、ご購入後ご入居前の空室全体クリーニング。
いきなりですが、フローリングのクリーニングの後、ワックス塗布した状態の写真。
ウォッシュテックでは、フローリングのワックスの写真は、なるべく「人が床に立っている状況」を撮影するようにしています。(作業に徹しているので、「あ!しそんじた」ということも多々ありますが!)
というのは、ワックスやコーティングの業者の施工例写真における、ビフォアとアフターのアフターの方を、塗り立てで乾いていないままに撮影していることが、けっこうあるためです。
その方が、より光り輝いて、写真として見栄えするのですね。
樹脂ワックスの場合、完全に乾燥すると、光沢は少し落ち着きます。そして、クリーニングが足らない箇所や、ワックスが均一に塗布できていない僅かな段差が、目立ってきます。
お化粧で、リップグロスを塗ってヌラヌラとさせておけば、輝きでアラが隠され、美しく健やかな唇に見える...というような感じでしょうか。
空室ハウスクリーニングにおいては、居室の奥からワックスを塗布しつつ玄関に移動、そのまま施錠して撤収、乾燥後のチェックはしないまま元請け業者に引き渡す、という方法が一般的です。(清掃業者では、これを「塗り逃げ」と呼称します)そのため、乾燥後の写真は清掃業者にとっては撮りづらい、ということもあるかもしれません。
しかし、ウォッシュテックでは、塗布した後のチェックは必ずお客様とご一緒にさせて頂きます。そのため、ワックスを乾燥させてのち、お客様と床に立って、ご覧頂かねばなりません。
従いまして、ホームページに掲載する写真を撮るならば、塗り立てヌラヌラの写真では「誇大広告」になってしまいます。
こんなにスゴい光沢ですよ、と強調してお客様を募っても、実状として著しく違えば、ご満足を頂ける結果とはなりません。実際のワックスの光沢はこうですよ、クリーニング後の洗い上がりはこうですよ、今後ご生活される床の状態は、こうなりますよ、と如実に写真で表現するならば、乾燥後でなければいけません。
私には「これ、ワックスが濡れた状態で撮ってるわ」と、すぐに判断できますが、通常一般の方には難しい。だったら、「床に人が立っている」写真にすれば、容易に見分けて頂けるかな、と考えておるのです。
どうすれば信頼を得られるのだろう、どうすればご納得の上でご確約いただけるのだろう。ハウスクリーニングの現場はもとより、写真一枚撮るのにも、そういった取り組みが表現できればいいな、と思っています。
日時:2012年12月12日 AM 08:54
コルクタイルの床をクリーニング、ワックス(2)
前回ご紹介した、「コルクタイルの床、黒ずみとベタベタの汚れ」の続き。
経年劣化が進み、汚れや水分が染み込んでしまったコルクの床を、清潔で美しい状態に近づけ、かつ、日常管理を容易にする、というのが今回のミッションです。
コルクの表面に付着した古い膜と汚れを、迅速&丁寧に、コルクを傷めつけないマイルドな中性の洗浄剤で撫でさするように洗います。そして、もぅ、しつっこいくらい何度も清拭。汚れと水分を濯ぎ、洗浄剤や汚れを残留させないように注意します。
その後、樹脂ワックスを塗布。
んー、すっきり!コルクの色に戻りました。均一に塗布された樹脂ワックスで、コルク表面をしっかりと保護しています。
しっかりとお手入れしてみると、コルクの床って、柔らかくて、優しいイメージで、いいなぁ、と思いますね。
コルクは、汚れを吸着させやすく、水分を吸収しやすい材質です。それだけに、何で洗えばいいのか、何で拭けばいいのか...とても謎めいています。毎日、踏んだり触れたりするところなのに、掃除方法が分からないとは、やっかいですね。
「ちょっと、試しに...ぎゃっ!えらいこっちゃ!」ということになりやすい。アルカリ性の洗剤(たとえ、床用、住まい用、と書かれていてもです!)、重曹、クレンザー...私は、いろんな「えらいこっちゃ」な例を見てきました。
「お掃除の方法は分らないけれど、とりあえずツヤを出したい。ワックスを定期的に「塗る」ってのが、お手入れ方法なんだよね。」と、汚れをきちんと取り去らずに、汚れを塗りこんでしまいやすい。汚れとワックスのミルフィーユ...。黒ずみ、ベトベトの原因です。
最後に、作業の翌日にお客様から頂いたメールをご紹介いたします。
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部屋が明るくなって、お掃除がとっても簡単になりました。
椅子がスルスル動くし、拭いても雑巾が黒くならない!
なぜもっと早く依頼しなかったのか反省しきりです。
とても丁寧なお仕事で、お人柄がしのばれます。
お値段も良心的で、またお願いするなら御社にと決めました。
その時は宜しくお願いいたします。
あまりひどく汚さないうちに (苦笑)
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よかったです!喜んで頂けて、嬉しい、嬉しい。
日時:2012年6月 7日 PM 06:52
コルクタイルの床をクリーニング、ワックス(1)
戸建、築10年のコルクタイルの床。
年に1度のペースで、コルクタイルメーカー推奨のワックスをご自身で塗布するという方法で管理。
まだらに黒ずみ、ベトベト。先日、汚れがあまりに気持ちが悪いので、台所用洗剤と雑巾でお掃除されたところ、もともとのコルクの質感もなくなってしまったそうです。
また、猫を飼われていて、ゲボッとなったあと、拭き掃除をされると、光沢がなくなることにも困られていました。
どのようにすれば清潔に美しい状態に戻るのか。今後、どのように管理すれば、こうならないのか。と、お悩みで、ウォッシュテックにご依頼くださいました。
コルクタイルは、多孔質であるため、無数に空いた小さな穴に汚れを抱き込みやすく、汚水を浸透させやすい性質があります。つまり、汚れや水分が染み込みやすく、染み込んだらば、汚れだけを取り去ることが、とても難しい材質なのです。
非常に柔らかい素材であるため、ニカワを含ませて強度を増しますが、床材としては更に強化させるため、フェノール樹脂を使用します。10年ほど経過しますと、既に樹脂の劣化も見られるかと思われます。
また、床としての色を合わせるため、着色を施されているのですが、これも経年により、紫外線などで色あせて均一な質感、色を保てなくなります。
一般の方がご自身の管理のうえで長く使われるには、お手入れは難しいものですので、お掃除をされたときにエライことになって、さぞやびっくりされたかと思いますが、私共からすると、よく伺うトラブルです。
上記のとおり、劣化もありますので、新品のように戻ることはけっしてありませんが、必ず現状よりはご生活しやすく、衛生的な状態に整えることは可能です。
このくらいまで汚れて古くなったコルク床の場合は、「ここまで必ず、こうなります」とのお約束は難しいものです。「頑張る、最善を尽くす」としか、お答えできないんです、すみません。
その旨、ご了承の上、ご依頼がご確定。
長くなったので、床の洗浄とワックスの後の様子は、その(2)に分けて、ご紹介します。
(2)では、黒ずみ、ベタベタ汚れの付いた、経年劣化が見られるコルクタイルの床をクリーニングし、ワックスを塗布したところを、ご覧いただきます。
日時:2012年6月 1日 PM 03:52
淡色フローリングの汚れクリーニング&床ワックス/その2
横浜市神奈川区のマンションにて、フローリングの床ワックスと、ワックスを均一に美しく、しっかりと密着させるため、必要不可欠な準備である、床のクリーニング。その続き(その2)です。
生命に安全で環境に負荷が無い植物性洗剤を使ってフローリングを洗ったからといっても、汚れと洗剤分を残留させてしまうと、樹脂ワックスの耐久性や、美しい仕上がりに影響が出る可能性があります。洗浄作業の後は、3〜4帖ごとに水を取り替えながら、3回繰り返して、濯ぎ拭き。他の業者には無い丁寧な作業が、「持ちが良い」「均一で滑らかな光沢」というお客様からの評価に繋がっていると思います。
キッチンの床。油っこいベタツキ、ところどころに見られた黒い点々のような汚れが無くなり、フローリングの木目が見える、清潔な床に戻りました。
リビングの床。その1に掲載した、ワックスがまだらになって黒ずんだフローリングと比べてみてください。窓の形、歩く社長の姿が鮮明に映り込んでいます。生活感がスッキリと洗われて、おしゃれな床に戻りました。
社長の足が写っているので、ついでに、ご説明。ワックス塗布作業中は、靴下の中に作業服の裾をしまいます。ズボンの裾から細かなゴミや毛が落ちるのを防ぐためです。靴下も、洗浄後に履き替えて、洗剤や洗い流した汚れ、水分の付着が無い、清浄な足の裏に保っています。
お客様は、クリーニング作業中と、ワックス塗布〜乾燥まで、ワックスしない別室に篭っていてくださいました。クリーニング作業中の道具や動作をご覧になって、「この作業を、道具を揃えて自分でやるなんて、考えられない」。ワックス後、「この労働量、ぜったい安いと思います。当初は、自分でワックスしようと考えていたのですが、こんなの自分にできるはずがない」と、ご感想くださいました。
もし私がフローリングだったら、「やっぱりキレイに長生きしたいし、そこに暮らす方が気持ちよく居て欲しい。」「自己流のお手入れではなく、たまにはきちんと丁寧にケアされたい。」と、思うと思います。高いと思われるか、安いと思われるか、それは人それぞれかと思いますが、長い目で見れば、きっと安いんじゃないかな、と私は信じます。
日時:2011年5月 5日 PM 01:45
淡色フローリングの汚れクリーニング&床ワックス/その1
横浜市神奈川区のマンションにて、フローリングの洗浄と床ワックス。
淡い、白っぽいフローリング。新築から3年、ご生活されるうち、表面が汚れで、やや黒ずんできました。窓の光に透かしてみると、部分的にモヤモヤと均一でないことが、よく分かります。歩行量が多い部分は擦れたような細かい傷、ダイニングテーブルの足元あたりには、水がこぼれたような跡が目立ちます。
フローリングのクリーニング作業開始!環境に安全な植物性床用洗浄剤を使って、這い蹲って汚れを見ながら、手作業で洗っていきます。フローリングの木材にダメージを与えない洗剤は、人体にも安心。手が荒れませんから、社長は、床の汚れを指で触ってチェックしながら作業しています。そうはいっても、フローリングに水分は大敵。細かくブロックに分けて、素早く手際よく作業していかねばなりません。
キッチンの床は、調理の際の油分の飛び散りも多く、汚れが強いです。しっかりと汚れを落とすために洗剤の濃度を調整。引き続き、フローリングの汚れを洗浄します。さすがに手がふやけてきたので、手袋を装着した社長(笑)。
白っぽいフローリングは、いっけん汚れが目立たないものですが、洗浄前(私の手で区切って、画面左。一部黄色く光っていますが、これは天井に設置されたダウンライトの映り込みです。)と、洗浄後(画面左)は、こんな風に違います。洗浄後は、ベタベタ感がなくなり、清潔そのもの、すべすべと気持ちよいフローリングの質感に戻っています。
作業は途中ですが、フローリングの洗浄&ワックス、その2に続きます!
日時:2011年5月 3日 PM 08:01
横浜市青葉区、フローリングの洗浄とワックス
横浜市青葉区の戸建、フローリングの洗浄と床ワックスの塗布。
クリーニング前のフローリング。写真に撮ると、いっけんキレイに見えるのですが、表面を触ると、パサパサしているのに、なんだか微妙にベトベト...というような感触です。5〜6年ほど前のリフォーム引渡し時に塗布された樹脂ワックスも、ほぼ失われた状態になっており、光沢は既にありません。歩くと、靴下の足の裏が、少し黒く汚れます。
フローリングを洗った際に出た汚水。近隣に、交通量が非常に多い国道246号線が走っているためか、黒っぽい汚れです。
床を洗浄する際に使用する洗剤は、生分解性が高く環境に配慮した組成の中性洗剤です。泡が立っているので「キツい合成洗剤じゃないの?」と思われがちなのですが、合成添加物である起泡剤も消泡剤も使っていない洗剤なので、バケツを揺らさず静かに置いておくと10分ほどで消えてしまいます。フローリングは、夏なんかペタペタ素足で歩きたいですし、たまには寝てゴロゴロしたいでしょう。ウォッシュテックでは、化学薬剤がいつまでも残るような洗剤は使わないようにしています。
クリーニングを終えて、フローリングに樹脂ワックスを塗布しました。もう夕方になりましたので、窓からの陽の光が入らなくなりましたが、床に白い壁や窓の景色が映りこんで、なんだか明るいです。
「年の暮れから、お正月に掛けては、来客が多くなるんだけど、お部屋に上がられずに玄関先だけで帰られる方も多いの。この玄関だったら、安心ね」と、お客様。フローリングをワックスでキレイにしておくのも、「おもてなし」なんですね。
日時:2010年11月 9日 PM 03:11
人海戦術!フローリング床クリーニング
横浜市青葉区、戸建フローリング床洗浄と床ワックス。
合板フローリングのクリーニングは、床材の表面を傷めたり変質させるリスクを少しでも減らすため、
一刻を争う迅速な作業が要求されます。
平米数を小さく区切って、這い蹲って洗浄剤を撫でつけてクリーニング、追って洗剤と汚水をウェットバキューム(水を吸い取る掃除機)で回収、更に追って吸水性が高いモップで残った汚水を回収。
早くても雑な単純作業ではなく、汚れの浮き方を見てバキュームを掛けるタイミングの指示を出し、巾木のキワや端っこまでスポンジやブラシを当てて洗い、常に透き通った清潔なバケツ水にするためマメに汲み替えてはモップを濯ぎ、進みます。
このクリーニングの仕上がりによって樹脂ワックスが平滑に均一に塗布できるか、丈夫な保護膜ができるか、大きな差が出てきます。
床のクリーニングやワックスの作業は、一人っきりですることもできますが、やはり一気呵成に洗える人海戦術が有効だと思います。広範囲、30平米以上のフローリングでは特に、一人でやるより断然美しいワックスとなります。
このフローリング床クリーニングは、だいたい脇目もふらず作業を行っているのですが、今回は最も簡単なバキューム担当になったので、デジカメの電源をオンにして待機、タイミングを見計らって大声を掛け、撮ってみました(笑)。
流れ作業でモップまで出来たら、次は更に繊細なマイクロファイバーのフラットモップに持ち替え、3度水拭き。樹脂ワックスを塗布する前には、乾いたフラットモップでハウスダストを回収します。
ウォッシュテックの床ワックスは、汚れと洗剤を丁寧に回収するから、保護膜が丈夫で長持ちです。そして、迅速に作業を行なうので、フローリングにダメージを与えにくいです。もちろん、使用する洗剤は、安全性が高いエコ洗剤です。洗浄中も化学薬品臭がなく、好評です!
日時:2010年8月 6日 PM 11:19
エアコンなし真夏のフローリングにワックスを塗る
新築マンションのフローリングにワックスを塗布。
エアコン設置が間に合わないまま、当日を迎えることに。ワックス・フロアコーティングの塗布は、通常、エアコンで室内の湿度と温度を管理・調整するのですが、新築マンションでは「内覧→引渡し→ワックス、コーティングの施工→お引越し」の日取りがひじょうにタイトゆえ、ままあること。
真夏は、床の温度が著しく高くなるため、堅牢なウレタン樹脂高配合のワックスを塗布する場合、塗る先からワックスが乾いていって引き摺ってしまい、均一に美しく塗ることが非常に難しい季節。
しかしながら通常と同じ動作をしなければ、仕上がりの美しさと、フローリングを保護するワックス層の耐久性に影響してくるため、社長は3〜5倍速くらいで作業します。
素早い社長とワックスモップの動作をひと時も停めることなく、いかにスムーズに送っていくか。それが、脇に付く補助者の務めであります。
超高速で動く2人が、部屋をくまなく移動。なんだか、インクジェットプリンターのプリンタヘッドの動きとか、餅つきっぽい...。しかし、己の姿に笑う隙など一瞬もないのであります。
壁面や収納から舞い降りるホコリ、あるいは外から進入するゴミクズやホコリがワックスに乗っかるのを防ぐため、窓は全て閉め切っての作業です。その中で一心不乱に動きまくるため、いくら倍速で塗り終えることができても、疲れはガッツリです。
氷をガンガン詰めたスポドリ、4リットル飲みきりました。
日時:2010年7月27日 PM 01:49
いまどきの合板フローリング
指でつまんでる、これ、なーんだ?
こたえー!
この板の表面が、ペリッと剥がれたやつー。(表面の木材+接着剤+下の層の一部)
...分かりづらいので、もう一度撮ります↓
2〜3年程度前に発売された、ごく一般的な合板フローリングの端材です。接着テープを表面に貼って、ビリッと剥がしたら、あっけなくこうなってしまいました。
表面の薄い木材に、木の繊維を接着剤と一緒に圧縮したものが裏打ちされ、さらにウエハースのようにそれが何層も接着されてるのが「合板フローリング」という製品です。
丸太をかつらむき(トイレットペーパーのように表面を薄く削いでいく)する技術と接着剤の進化により、2000年以降、合板フローリングの「木」と呼べる表面の部分は、どんどん薄くなってきているように思います。
ナチュラルで調湿作用があり足ざわりが温かな「木の機能や風合い」というよりも、色紙を貼るような感じで「色柄」を表現するためにあるかの如くです。
価格も、どんどんリーズナブルになって、今やコルクタイルやフロアタイルと、さほど差が出ない場合もあるほどに。
ここまで合板フローリングがメタモルフォーゼした現在、
1)表面の木材が衝撃によって剥がれたり、えぐれたりすると、下の層が露出し、とてつもなく水や汚れに弱い状態に。→「何も保護しない」状態は、とてもこわい。
2)製品段階でUV加工や樹脂加工をしていても、結局、木の部分をとても薄く設定しているのでデリケート。UVコーティングやハードコーティングなど「堅〜い膜」で保護する場合、何十万円もコストを掛けて守るのは、コーティングの層よりも薄い木。→フローリング本体と表面加工のバランスが、なんかヘン。
しかも、経年劣化し、まだらに脱落したり傷が付いて全てを取り去りたい状況になったとしても膜が堅いと、削れないわ濡らせないわ、手の施しようがなくて困ります。
この2点が、とても気に掛かります。
今のところ、私がお勧めしているのは
・リフォーム時にはフローリング以外の内装材もご検討いただけるよう、ご提案。
・柔らかでリムーバーが効く樹脂ワックスでの定期的な管理。
バブル期以前の合板フローリングと比べ、ここ最近の物件に入っているものは、とても繊細。メンテナンス方法も、より繊細に変えて、慎重に考えていかねば、なのです。特に最初のケアが肝心です。床に詳しいハウスクリーニング業者にワックスを頼むことで、難しいフローリングでも長く使うことができるかと思います。
日時:2010年7月19日 PM 09:27
横浜市青葉区マンションにてフローリング床クリーニングとワックス
横浜市青葉区のマンションにて、リビング〜廊下のフローリング床のクリーニングと樹脂ワックス塗布。
築10年近く経ったフローリングの床。表面が黒くムラになって汚れています。触ると少しベタベタとしており、素足で歩く分には気になりませんが、ソックスを履いて歩くと足の裏が少し黒く汚れる状態です。光沢感も均一ではありません。
新築引渡し時に塗布されたワックスは既に失われていますが、ご自分でワックスや洗剤拭きをされていないとのことで、汚れた樹脂ワックスが重なった跡や汚水が染みた跡もなく、フローリング本体のダメージは、ほとんどありません。でも、これ以上ご依頼が先だったら、フローリングの身に危険が迫っていたかも。
フローリングの表面にダメージを与えない中性のエコ洗剤で、汚れを丹念にほどき、素早く水分と汚れをウェットバキュームを使って回収、続けて清潔な布で3度濯ぎ拭き。フローリングをニュートラルな状態に戻します。
と、ここで、床に、ぶつけ傷のような凹みを発見。さらに一部、表面の付き板(フローリング表面に貼られている薄い「木」の部分)が剥がれ落ちている状態に気付き、床の補修。
凹み部分に電熱で溶かした樹脂を詰め、平らにならし、フローリングの色柄に合わせて、樹脂を色補正。ワックスを塗布する前に補修しておけば、より目立たず、症状も進みにくいのであります。
なお、床の補修は、下記のような場合は必ずしますとお約束できませんが、基本的に床クリーニングとワックスに含まれている作業です。
・ご予算の都合から値引きをされた場合
・作業時間をなるべく短くしてお納めせねばならない事情がある場合
・補修のレベルを超えた損傷と見なせる場合
ちなみにウォッシュテックでは「床補修セット」を常備しています。
均一に樹脂ワックスを塗布し、ハウスクリーニング完了!高濃度の樹脂ワックスなので、固絞りの布で拭き掃除できます。今後は、表面に付着したカビや排気ガスの黒い汚れも、簡単に取り除けるかと思います。
日時:2010年7月14日 PM 05:41
黒っぽい焦げ茶色フローリングの小傷・くすみを、洗浄・ワックス
横浜市青葉区。フローリングのクリーニングおよびワックス。
2005年以降に引き渡されたマンション、タワーマンションに多く見られる
濃色こげ茶色の表面がツルツルした床暖房対応、合板フローリング。
新築内覧時には鏡のように映りこんでいた床も
4〜5年も生活しているうちに、透かして見ると何かくすんだような
常にホコリが乗っているような、汚れの膜が張ったみたいな...
スッキリしない状況になってくるように思います。
ダークトーンの床は、細かな傷や質感の違いが目立ちやすい傾向があります。
白やシルバーの車よりも、黒塗りの車の方が
小さな傷や光沢感のムラが目立ちやすいですよね。それと同じ感じです。
今回のフローリングも、新築から5年経って
歩行や家具の移動によってできた小さな傷、市販のフローリング洗剤で拭いて
表面のワックスが少し溶け、ホコリがくっついた跡、
カビ、排気ガス、キッチンから室内に回った調理油などが付着した様子が、
リビングに降り注ぐ日差しに透けて、目立つようになりました。
優しいエコ洗剤を使用し、表面を傷めないよう慎重かつスピーディに洗浄し、
清潔なモップで3回濯ぎ拭きをします。クリーニング後の様子。
ニュートラルな状態で、質感も良いですね。でも、これだけだと生活中の
歩行や物をずらす衝撃、水や汚れからフローリングを守ることができないので
床材を保護して長く使えるよう、樹脂ワックスを塗布します。
黒っぽいフローリングこそ、ハウスクリーニング業者の腕の見せ所。
床のクリーニング不足と、ワックス塗布のムラが、目に付きやすいのです。
表面を傷めない洗浄と入念な濯ぎ拭きで下地を作り、
フローリング表面、継ぎ目の部分、均一にワックスで表面を覆えれば、
なめらかで、窓からの風景を鮮やかに精密に映しこむ素敵な床に!
ベランダに立つ社長も、きっちり映り込んでます(笑)。
正しく汚れを取り去り、樹脂ワックスを塗布できれば
光沢が美しいだけではなく、水拭きにも耐える丈夫な床になって
普段のお掃除が楽になりますよ。
市販のワックスって誰でもできるっぽく宣伝されていますが
きっちり床の汚れを取って何もない状態に戻し、
フローリングを保護するに足る樹脂を含むワックスを
フローリングに確実に密着させ、均一に塗ることは、
実はとても難しい、というか面倒、というか大変だと思います。
機材、ワックスの品質、手際、どれをとっても
休日ちょっとガンバッテやってみる...くらいの気持ちでできることではないし、
みなさん、どんな床の上で暮らされているのだろうか...もっと呼んで頂きたいな、と
フローリング床ワックスの現場で、いつも思います。
→関連サイト:床フローリング、コルクタイルの汚れ。ハウスクリーニングとワックス塗布。洗浄からコーティングまで。
日時:2010年6月19日 PM 09:37
キッチンのフローリング洗浄と床ワックス塗布
横浜市青葉区、築20年戸建て。キッチン床、合板フローリングの汚れをクリーニング、ワックス塗布。
横浜市青葉区は、築15〜30年、40坪以上の分譲戸建がひしめく住宅地です。青葉区は少子化に反して年々子供が増え続けているエリアなので、お料理にお皿洗いに、お台所を毎日よくお使いになるのでしょう。シンクや換気扇を熱心にお掃除されていても、広いキッチンですから、自分の力だけじゃ追いつかない...とお悩みの方が多いように思います。
キッチンのシンク・コンロ・換気扇の他、意外に汚れているのは、床。フローリング全体に降り積もった油汚れ、マットやタイルカーペットを敷いた跡、ホットケーキの生地のようなものが垂れた跡とそのことによって剥がれ落ちた下地の樹脂ワックス、食器洗いの際に床にこぼれ落ちた水で樹脂ワックスがはげた跡。全体に光沢が無く、元々もフローリングの木の質感が失われています。触ると若干の段差を確認できます。表面はべたつき、ソックスで歩くと足の裏が黒くなり、鼻を床に近づけると酸化した油のような嫌な臭いがします。
フローリング床の表面に貼られている薄い木を傷めないよう、迅速にクリーニング。四つん這いになって床を間近に見ながら手作業で中性のエコ洗剤を塗布し、角や端まで洗い、その後すぐにウェットバキューム(水を吸い込む業務用掃除機です)してフローリング表面やフローリングの継ぎ目や溝にある汚水を回収します。その後、汚れの落ち具合を目で確かめながら5平米ごとに濯ぐことで常に真っ白な状態に保った清潔な布で拭きます。3回濯ぎ拭きを繰り返したら、フローリングをよく乾かして、樹脂ワックスを塗布。再度乾燥させて、更に重ねてワックスを塗布。以上のクリーニングとワックス作業を終えたフローリング床が、こちらです。
20年間休まず毎日使われてきたフローリングですから、やはり古い印象ではありますが、平滑で光沢感が均一になり、清潔感が出ました!
ハウスクリーニング前は、油汚れ、水、素足で歩くことが多い箇所の黒ずみ、マットの跡などが目立っていましたが、古い樹脂ワックスを取り去るとフローリングに深刻な劣化は見られず、やはり一般的な合板フローリングは樹脂ワックスでの管理がマストでありベストなのだ、と思い知ります。
ふだんは不織布やマイクロファイバー製のドライモップでハウスダストを払う、ごくたまに固絞りの雑巾で水拭き、1〜2年おきにフローリングの汚れをクリーニングし堅牢な樹脂ワックスを均一に塗布するメンテナンスを入れると、清潔で美しい床が保てます。床のリフォームは、住まう方にとってご負担が大きいもの。正しいケアで、大事に長くフローリングを使い続けてください!
→関連サイト:床フローリング、コルクタイルの汚れ。ハウスクリーニングとワックス塗布。洗浄からコーティングまで。
日時:2010年6月12日 PM 01:16